まったくもってシャレ者「ミディアムクラスカブリオレ」
いわゆる欧州Dセグメント~Eセグメントにも、洒落たオープンカーが多い。なかでも出色は、アウディA5カブリオレ。スタイリングといい、内外装のコーディネーションといい、まったくもってシャレ者で、乗る人を選びそう。そう、このクラスになってくると、オープンカーに乗るということは注目を浴びることと同義だから、自分のファッションセンスやクルマとのコーディネーションも試されるというわけで、内外両面の自信家にはぴったりの選択肢でもあるのだった。
同クラスで、もう少し控えめな存在感というと、BMW4シリーズのカブリオレがある。こちらはリトラクタブルハードトップなので、ふだんはフツウのクーペだから、アウディほど気を遣って乗る必要もない。そのぶん、スタイルや雰囲気に、潔さがないというあたりが、開閉ハードトップモデルの欠点といえば欠点なのだけれども。
クラスをひとつ上げるとM・ベンツEクラスカブリオレがある。これもソフトトップタイプで、相当にオシャレ。ベンツだけれど、チップの色味にこだわれば、かなり上等。中身のメカは旧型Cクラスとさほど変わらない、というオチもあったりするが、性能的には問題なし。
いや、人の目を気にすることなく、普段着でフルオープンを楽しみたいという向きには、アメリカ勢を薦めておく。フォードマスタングコンバーチブルが、今、旬だ。シボレーカマロコンバーチブルがそのライバルだが、クルマとしての完成度では新しいマスタングに軍配を上げたい。