輸入車/注目の輸入車試乗レポート

キャデラックSRXクロスオーバーの濃厚な個性

昨年日本にも上陸した2代目SRXは、SRXクロスオーバーと名を変えてSUVとしてデビュー。個性的なスタイルが目を惹くが、ラゲッジに代表されるユーティリティの高さも魅力だ。その濃厚な個性に注目しよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

ワゴンからSUV系に変身

フロントマスク

全長4855×全幅1910×全高1690mm。2代目からSUVへと変身した。価格は549万円

2代目となったSRXは、車名をSRXクロスオーバーと変更し、ネーミングどおり少し背とフロアの高い都会的なSUVへとスイッチした。エンジンは直噴の V6 3.0Lで、電子制御LSDを備えるフルタイム4WDだ。全長4855×全幅1910×全高1690mmのディメンションからも分かるように、ワイド& ローの低く構えたスタイリングが特徴で「アート&サイエンス」というデザイン哲学を掲げるように、複雑なラインと面からなる意欲的なデザインを採用する。

ユニークなインパネデザイン

リヤビュー

ステーションワゴン的なスタイルを踏襲しながらSUVとしてのフロア高、4WDを備える。都市でもアウトドアでも使えるキャラは確かにクロスオーバーを名乗るにふさわしい

インテリアはクーペ的なキャビンのデザインもあり、とくに全高が低めで見上げるほどの開放感はないが、1900mmオーバーの全幅を有するだけにワイドな空間が広がる。また、広くて使いやすいラゲッジもSRXクロスオーバーの見どころのひとつだ。

中央に大きなアナログ時計を配したセンタークラスターは、クロームの骨太な縁取りが施され、力強さと幾何学的なインパネデザインを採用する。SUVに欠か せないスポーティさとキャデラックらしいラグジュアリーを漂わせる。ただし、内外装ともに好き嫌いが分かれそうなデザインだ。気に入ればとことん好きにな るかもしれないが、ダメなら徹底的に苦手かも。HDDナビやBOSE5.1chサラウンドサウンドシステム、フロントシートヒーターなど装備は充実してい る。

後席は頭上にこそそれほどの余裕はないが、180cm級の大人2人が快適に座れる広さなので、ファミリーユースはもちろん、友人を乗せて大人4人でアウト ドアの相棒としても使える。このクルマでアウトドアユースは想像しにくいが、ステーションワゴン的な広い荷室に加え、U字レールによる積載時の荷物固定な ど、カーゴルームも使わなくては損! という仕上がりになっている。

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