輸入車/注目の輸入車試乗レポート

キャデラックSRXクロスオーバーの濃厚な個性(2ページ目)

昨年日本にも上陸した2代目SRXは、SRXクロスオーバーと名を変えてSUVとしてデビュー。個性的なスタイルが目を惹くが、ラゲッジに代表されるユーティリティの高さも魅力だ。その濃厚な個性に注目しよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

高級とまではいえないが

走り

269ps/302Nmのスペックほど力強さは感じないが、大人4人が乗っても動力性能には不満はない。乗り心地も悪くはないがフラットライドな雰囲気があればより良くなるのだが

269ps/302Nmの数値ほどはパワフル、トルクフルには感じないが、大人4人乗車でもまったく不足のない姿を披露してくれるのは美点だろ う。しかもレギュラーガソリンを指定するのがうれしい。トランスミッションは、6速ATでDSGのようなハイレスポンスではないものの、スムーズに変速し てくれる。もう少しフラットライドな乗り味を獲得できれば、走りにも高級感が出てくるのだが。

個性は十分

インパネ

他にはない個性的なデザインで、外装の幾何学的なラインと面構成に負けていない。HDDナビやBOSE5.1chサラウンドなど装備も充実している。インパネの操作には少し慣れが必要

2代目となりクロスオーバーへと変身したSRX。使い勝手のいい荷室など、思いのほか実用性が高いだけに少し評価の難しいクルマになってしまってい る。クライスラー300Cのように、もう少しアクのある顔つきとか、もっとチャレンジングなリヤスタイルを備えていて、街乗りで「どーだ!」という存在感 があれば、狙うユーザーの顔も見えてくるのだが、ワイルドなのかスマートなヨーロピアンを狙っているのかが分かりにくい。とはいえ、最近のSUVはどれも 似ているなと思っている向きにオススメできるキャラなのは間違いないし、日本車とも欧州車とも違う品格を備えているのも確かだ。
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