育成プログラムは非常に幅広い企画が用意されていますね。
佐藤>あらゆる世代に楽しんでいただくというのが、このフェスティバルの特色のひとつ。あらゆるジャンルはもちろん、あらゆる世代のひとにアピールしていく方針で、育成に関しても広く視野を設けています。横浜赤レンガ倉庫では、中村恩恵さんと小尻健太さんがイリ・キリアンのレパートリーワークショップを行います。これはプロを目指す未来のダンサー向け。あと名倉加世子さんのジャズダンスワークショップや、KENTO MORIさん独自のスタイルのワークショップがありますが、こちらは一般の方向けです。WORLD ORDERや仲宗根梨乃さんなどダンサーが学校を訪問して子どもたちと一緒に踊る企画もありますし、パシフィコ横浜では日本高校ダンス部選手権を開催します。
第8回日本高校ダンス部選手権
全国決勝大会
『横浜バレエフェスティバル』の関連企画として、スウェーデン王立バレエ団で活動していて2014年のブノワ賞に輝いた木田真理子さんと児玉北斗さんが、プロを目指す若者向けワークショップを7月半ばに横浜赤レンガ倉庫ホールで行いました。こちらはお二方の意向により、コンテンポラリーダンス(マッツ・エックのレパートリーなどから)のワークショップでした。
横浜バレエフェスティバル 木田真理子・児玉北斗特別ワークショップ
海外で現役トップとして活躍しているダンサーが、こうしたワークショップで直接日本の未来のダンサーたちに指導する機会を用意するは重要なことだと感じています。質疑応答の時間には、現役ダンサーにしか答えられないような活発な質問が相次いでいました。