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DDD横浜プロデューサー、佐藤まいみインタビュー!

この夏開催を迎える三年に一度のダンスの祭典「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA」。第二回開催となる今回は、プログラムも規模もより一段とスケールアップ。横浜の街を会場に、ダンスの魅力を発信します。ここでは、フェスティバルのプロデューサーを務める佐藤まいみさんにインタビュー! フェスの概要とその楽しみ方をお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


2012年にスタートした三年に一度のダンスの祭典『Dance Dance Dance @ YOKOHAMA』。前回の手応え、反響はいかがでしたか?

佐藤>2012年、Dance Dance Dance @ YOKOHAMAは街全体を使ったダンスフェスティバルとしてスタートしました。ダンスのジャンルは絞らないで、クラシックバレエからストリートダンス、民族舞踊、盆踊り、フラメンコ、ハワイアンまで、全てのダンスに対してオープンにして取り組みました。

そうしたダンスフェスティバルは私にとって初めての経験でしたが、横浜は日本で最初に海外に開かれた大きな港、多種多様な文化がいち早く入ってきた街です。そんなことを思えばダンスの多様性に対してオープンにすることはこの街の歴史に見合うのではないかと……。

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横浜ベイサイドバレエ
(C)Kiyonori Hasegawa


前回反響が大きかったのは、港に面した野外特設舞台での『横浜ベイサイドバレエ』です。海沿いに仮設舞台と客席をつくり、幻想的な夜の港を背景に野外バレエの経験豊富な東京バレエ団に『ボレロ』など代表的なレパートリー作品を踊っていただきました。観ていただいた多くのお客さまから、“こんなステキな夜景をバックにバレエが観られるなんて横浜ならではの特権ですね”と言われました。

一方、フェスティバルと劇場との共同制作でつくった作品もあります。例えばKAAT神奈川芸術劇場では、勅使川原三郎さんがKAATの技術陣と共に新作『呼吸—透明の力』に取り組みましたが、広く奥行きのあるKAATの舞台を目いっぱい活用し幻惑的でクオリティの高い作品になりました。

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勅使川原三郎  (C)Sakae Oguma


そのほか劇場の外にダンサーたちが繰り出し、街中で人間彫刻になる『Bodies in Urban Spaces』というイベントも好評でした。ダンサーたちが観客を引き連れ、中華街を抜け、元町を通り、最後に港の見える丘公園に登っていく。その途中で摩訶不思議な人間彫刻になり、それを見た通行人が“なんだなんだ”とどんどん行列に加わってゆくのも面白かったですね。非日常なダンスパフォーマンスを味わいつつ横浜の名所も散策できるという一石二鳥な感じのイベントでしたね。

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