フレンチ/東京のレストラン

絶対に訪れるべき最高峰フレンチ!ロオジエのすべて(3ページ目)

一流のフランス料理店は敷居が高いと敬遠されがちですが、それはフランス料理のよさや楽しみ方が分かっていないからです。フランス料理ほど、記念日やお祝いといった特別な日に相応しい料理はありません。値段は安くないものの、総合的に考えれば、コストパフォーマンスもよいのです。最高峰に位置するフランス料理店のひとつ、ロオジエを紹介します。

東龍

執筆者:東龍

ブッフェ・フレンチガイド

空間

レストランで支払うお金には料理はもちろん、料理人やサービススタッフの人件費が含まれていることは理解できるでしょう。しかし、それだけではありません。土地代や内装費、調度品の金額も含まれているのです。食事を楽しむのには、もちろん料理の味は大切ですが、それを味わう空間も大切なのです。
エントランス

エントランス

ロオジエの場合にはエントランスから特別な体験が始まっています。重厚なドアの前には専任のドアマンがいて(写真ではいませんが、通常はドアの側に立っています)、ここから非日常へと誘われるのです。
ウェイティングスペース

ウェイティングスペース

装花

装花

中に入るとまず、とてもゆったりとしたウェイティングスペースに驚かされるでしょう。飾られている花は月替わりで、写真は竹や蘭であしらわれた装花。
また、地下1階のメインダイニングからの吹き抜けの壮大さやシャンデリアの華美さに目を奪われます。
螺旋階段

螺旋階段

この螺旋階段がメインダイニングのある地階へと誘います。白とゴールドに包まれた階段を一歩一歩下りて行くたびに期待は高まっていきます。最後の一段を降りた頃には、期待が最高潮に高まっていることでしょう。
メインダイニング

メインダイニング

メインダイニングの床から天井までは、9メートルの吹き抜けになっていて、地階でも全く窮屈さを感じさせません。むしろ開放的な感じです。

デザインは、ラグジュアリーな空間デザインにおいて世界的に名声ある建築デザイナー、ピエール=イヴ・ロション氏が手掛けました。サルバドール・ダリの彫刻やジャン・コクトーの花器、ソニア・ドゥロネのタペストリーが協奏し、ロオジエを運営する資生堂がこだわるアールデコをベースにした唯一無二の空間が作り上げられているのです。

このような無駄とも思えるほどの贅沢な空間や造りを有するレストランこそ、グランメゾンであると言えるでしょう。
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