コタキナバル/コタキナバルの基本情報

コタキナバルのラマダン(断食月)(2ページ目)

今年もイスラム教の断食月、ラマダンが始まりました。戒律の厳しい中東の国と違い、コタキナバルは非イスラム教徒も多く、旅行者は特に食事の制約はありません。ただやはり断食をしている方に配慮するべき点や注意点もありますし、一方でラマダンならではのお楽しみも。観光客が知っておきたいコタキナバルのラマダン情報をお届けします。

今村 志帆

執筆者:今村 志帆

コタキナバルガイド

ラマダン中の注意点

・断食している人の前での飲食は避けましょう

飲食店は通常通り営業していますので、店内やホテルの自室で食べる分には全く問題ありません。が、飲食店内以外、公共の場所や断食中のイスラム教徒がいる場所での日中の飲食、喫煙は避けてください。また夕方のラマダンバザールでは屋台でたくさんの食べ物が売られていますが、これは日没後断食が明けてから食べるためのものです。その場での飲み食いは控えてください。

・夕方の渋滞に注意!

この時期顕著なのは夕方の渋滞です。皆さん家族と断食明けの食事を取るために仕事をぴったり定時で帰るので夕方5時前後の渋滞が普段の時期より酷くなります。通常タンジュンアルから街まで車で15分ほどの距離でも、この渋滞にぶつかると40分以上掛かったりすることもありますので、ラマダン中タクシーで街に出る方は17~18時台の移動はなるべく避けた方がいいでしょう。

・夕食時の混雑を考慮して

日没の断食明けの食事は家族や友達と集まって外食される方も多く、18時頃からショピングセンターやホテルのレストランでは席取りの混雑が始まります。18時半頃の日没に合わせて食事を始められるようにスタンバイしているのでどこも満席。19時半頃には皆さん徐々に食事を終えて店は一気に空き始めますので、断食と関係ない方は時間をずらして入店することをおすすめします。もしくは18時半頃に食事したい場合はイスラム教徒の方が利用しないノンハラルの中華系のお店を選ぶのも手です。

ラマダン明けのお祝い「ハリラヤ」

約一ヶ月の断食月が終わると、待っているのは「ハリラヤ(Hari Raya Puasa)」のお祝い。イスラム教徒にとっては日本人にとってのお正月のように重要なお祝いで、祝日の二日間は街中の商店も軒並み閉まり、その時期は国内の帰省シーズンとなります。そのため、むしろラマダンよりこのハリラヤの方が観光に影響を与えます。

ハリラヤの連休時期はホテルや航空券が取りにくくなりますので、ご予約はお早めに。またお目当てのお店や施設が営業しているかどうか、確認した上でお出かけの計画を立ててください。
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