吉野家の新たな挑戦、「朝食ビジネス」

新たな朝食ビジネス。女性客をいかにして取り込むか。

新たな朝食ビジネス。女性客をいかにして取り込むか。

2015年6月10日から吉野家の朝食メニューが変わる。「豆腐ぶっかけ飯~鯛だし味~」と「鶏そぼろ飯」という400Kcal前半のヘルシーなメニューを投入する。ともに卵焼きひと切れとみそ汁がついて290円という低価格だ。販売時間帯は朝の4時から既存メニューである「納豆定食」は10円値下げして360円に、「焼き魚定食」と「特朝定食」はメイン料理である焼き魚の大きさを大きくして満足度を向上させる狙いだ。その一方、「ハムエッグ」と「牛小鉢」関連メニューは終了となる。なぜ今、吉野家は朝食メニューを改変したのだろうか。


業界を超えた健康志向ブームと女性客獲得争い

今回追加となったメニューは低カロリーのメニューだ。狙いは女性客。ここ1~2年、吉野家の客層は徐々に変わってきた。日中、来店客の多くの女性は持ち帰り弁当の注文だったのだが、店内で食事をする人の割合も増えているように感じる。またちょい飲みブームに乗って始まった、夜の時間帯の「吉呑み」も定着し、会社帰りの女性客の姿を見かけるようになった。

今回の朝食メニューの改変もそんな女性客を取り込もうとする戦略が透けて見える。コンビニにしても、マクドナルドにしても、よりヘルシーなメニュー開発ラッシュが進んでいる。吉野家もその波に乗る形でヘルシーメニューを打ち出し、これらの競合から女性客を獲得しようという意図があるのだ。

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