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中高年の方が悪い⁉︎ おじさん世代の残念マナー

「中高年のおじさんのマナーにはうんざり!」という声をよく耳にします。電車や職場などさまざまな場面で、恥ずかしい言動や下品な振る舞いが目につくのです。「最近の若者は…」と言うおじさんもいますが、自分自身のマナーを振り返る必要があるのでは?

諏内 えみ

執筆者:諏内 えみ

暮らしのマナーガイド

中高年のおじさんのマナーにうんざり⁉︎

中高年の方が悪い⁉︎ おじさん世代の残念マナー

気づかないのはオジサマ本人だけ。NGマナーを要チェック!

礼儀正しい若者たちが増えているのに対して、なぜオジサマ世代のマナーがここまで酷くなっているのでしょう。それには、次のような理由が考えられます。

1.考えが固まっていて、自分が正しいと信じて疑わない。
2.敬語を使わない。使えない。
3.マナーを間違っても指摘されにくい
4. プライドが高く、謙虚になれない。
5.見られている自覚がない。

このように、社会意識の低さゆえ、周りを不快にしてしまっているようです。ちょっとでもドキッとした方は、次の「オジサマのNGマナー」ランキングをすぐにチェックしてください。
 
<目次>
 

街中、電車でマナーがなっていないおじさんたち

自分の周りを見ていない、人との距離を読めないオジサマも……

自分の周りを見ていない、人との距離を読めないオジサマも……

【3位】順番が守れないおじさん

百貨店やショッピングモールといった商業施設などでも見かけますが、我先にとエレベーターに乗り込むオジサマには本当にガッカリです。レディファーストはおろか、順番すら守れないのかと情けなくなってしまいます。また混雑するコンビニなどにおいても、並んでいる列への無作法な割り込みも見受けられます。周りに対する配慮はゼロ。これでは若い方から軽蔑されても当然です。

【2位】謝らないおじさん

歩行中にぶつかっても、靴を踏んでも、とっさに謝れない方の多くはオジサマ。ぶつかられた方が驚いて見返しても、我関せずの顔でさっさと行ってしまいます。これに対して、若い学生の男の子の多くは「あ、すいません」と素直にすぐに謝ってくれます。

なお、それ以前の問題として、オジサマたちはぶつかりそうになっても絶対に避けないという“習性”も? 「邪魔だ」と言わんばかりに直進していきます。他にも、ドアを開けても後から来る人を気遣えないオジサマ、百貨店や美術館、図書館に置かれたソファーなどを長時間独占しているオジサマなど、 街では迷惑極まりないオジサマたちが増殖し続けています。

1位】ふつうに挨拶できないおじさん

「ちゃんと顔を見て挨拶しなさい」、「相手の目を見て話しなさい」と、常にご両親や学校の先生から言われて育ってきた今の若い世代に比べて、“オジサン”と呼ばれる世代の挨拶マナーはどうでしょう。挨拶されても、ほとんど目線を合わせない。「ん…。」と、しかめ面でわずかにうなずくだけ。もしくは、無視。オジサマ世代に対するこんな不満が多く聞かれます。マナーの基本中の基本である挨拶が、このようにお粗末ではいかがなものでしょうか。

一方で、「相手の目を見過ぎて圧迫感を与えてしまう」とお悩みの若い方々が私のマナースクールにいらっしゃることが多いのですが、社交マナーの観点からは、相手を“見過ぎ”るより、“見ない”方がいただけないことは言うまでもありません。若者のよきお手本として、挨拶されたら目線を合わせて相応の挨拶を返す。さらには、自分から先に声掛けするなどの気遣いが必要なのでは?
 

職場でマナーがなっていないおじさんたち

その話、本当に尊敬されますか? そして、何度目ですか⁉︎

その話、本当に尊敬されますか? そして、何度目ですか⁉︎

【3位】昔の武勇伝をドヤ顔で話すおじさん

会社の中でも無作法なオジサマたちが目立ちます。ビジネス経験豊富なオジサマたちは、「オレが若い頃は……」「私はこうやって鍛えられてきた」など得意満面に語り出した時、周りが冷ややかな目で見ているとは、まったく思いも及ばないのでしょう。まさしく、想像力の欠如。営業に向かう電車の中、大声で武勇伝を語り始められたら、こんな上司の部下である自分が恥ずかしくなってしまいます。

もちろん、自分のやってきたことには絶対的な自信を持っているので、ともすると若い世代に押しつけがち。新しいやり方を受け入れようとはせず、部下たちにも高圧的に強要する上司も少なくありません。話がくどい、繰り返すといった行為に心当たりのある方はぜひ注意してくださいね。

【2位】話に割り込むおじさん 会議で人の話を最後まで聞かず、「違うんだよ、それはさー」と強引に割り込んでペースを乱す。仕事の報告をしている際にも途中で持論を語り始める。会話のキャッチボールというものができない人も目立ちます。だからこそ、話をじっくり聞いてくれる上司が、部下たちからの高評価を得ているのです。

また、ちょいちょいおやじギャグを入れるのもどうでしょう。部下たちは一応笑ってはくれますが、心の中では「あー始まった。ウザイ…… 」と呆れているはずです。

【1位】勘違いマナー&間違い敬語なおじさん

「私はずっとこれでやって来たんだ」と認めようとしない。業者とのアポを平気でキャンセルしたり、突然に時間変更したり、自分中心に行動し、それが許されると思っています。誰にも注意されないからでしょうか。勘違い甚だしいオジサマたちが多く、残念なことに役職が上がれば上がるほど、その非礼ぶりも増していく傾向にあるようです。

また、ビジネスメールも手紙の書き方と同様に、段落ごとに初めの一文字をブランクにして書き始めるため、かえって読みづらい結果になったり、最後の署名も左寄せにせず、わざわざずっと右側の位置に記載してみたり……、こんなメールを書くのも決まってオジサマだったりします。

言葉遣いにおいても然り。「敬語が苦手なのは、若者よりもむしろ50過ぎの中高年」(文化庁の「国語に関する世論調査」)という結果も出ているように、どうやら年長者は敬語を使う必要がないと思い込んでいるようです。そのため、二重敬語や、尊敬語と謙譲語が入り交じった混合敬語を恥ずかしげもなく使ってしまい、新人研修を受けてきた若者たちの方が正しい場合も少なくありません。

さて、この他にも、会議中にも関わらず頻繁にスマホのメールチェック。遅刻しておきながら、別の会議があると途中退出など…… ビジネスでも無礼千万なオジサマの姿が後を絶ちません。こうしたNGマナーの数々に不愉快な思いをされている方も多いのではないでしょうか?

けれども、マナーを守り、礼儀正しく尊敬される中高年男性がいらっしゃるのもまた事実。空気を察するイマジネーションを働かせ、周囲への配慮を心がけていれば、素敵なオジサマたちがもっともっと増えてくるはずですね。

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