ご自身のカンパニーについて、メンバー構成をお教えください。
テロ>この作品のキャストは、クラシックバレエ出身のダンサー、ヘルシンキ芸術大学の演劇アカデミーでダンスを専攻したダンサー、1名はストリートダンスを踊っていました。最年少が26歳で最年長が44歳です。振付を始めた頃からの協力者で私の右腕ともいえるシニ・レンシヴオリとヘンリッキ・ヘイッキレの2人に恵まれたことも重要です。2人とももともとフィンランド国立バレエ団のダンサーで、彼らの活動30周年を去年祝ったところです。シニは現在、Artistic Development部門の責任者として、ヘンリッキはリハーサル・ディレクターとしてカンパニーに貢献してくれています。
テロ・サーリネン・カンパニーは設立から20年が経ちますが、その間、実にさまざまなバックグラウンド、国籍、年齢のダンサーが在籍してきました。ノルウェー、イスラエル、チェコ、日本、アメリカから来たダンサーもいました。いずれもクラシックバレエもしくはコンテンポラリーダンスの技術的訓練をしっかりと受けており、ネザーランド・ダンス・シアター(NDT l)やバットシェバ舞踊団、リヨン・オペラ座バレエ団、クルベリー・バレエ等で踊ってきたダンサーたちです。
カンパニー・メンバーを語る上で忘れてはならないのが、ダンサー以外のスタッフたちです。運営や事務を担う優秀なメンバーたちがいてこそ、カンパニーの成功や存続も叶いますから。
『MORPHED』 photo Heikki Tuuli
テロ氏がダンサーに求める要素とは?
テロ>好奇心旺盛で新しいことに挑戦する、開かれた心を持ったひとを好みます。ダンスの外、つまり社会や生活をよく観察しているダンサー、ユーモアがあり、失敗を恐れず、それを笑い飛ばせるくらいのダンサーがいいですね。『MORPHED』 photo Mikki Kunttu