ハダンゲルフィヨルドの文化・歴史・デザインを伝える民族博物館
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ハダンゲルフィヨルド地帯にあるウトネ村には、絶景の岩場「トロルの舌」を目指す登山客や、氷河やフィヨルドに囲まれた大自然で疲れた心と体を癒そうとする旅人が多く訪れます。果樹園やフィヨルドが広がる小さな丘の上にあるのは、ハダンゲル民族博物館。ノルウェー国内には、ほかにも民族博物館はありますが、ここはノルウェーのシンボルや歴史を後世に伝える、重要価値が特に高い博物館として知られています。
「ノルウェー絶景の岩場「トロルの舌」へのアクセス」
「ノルウェーのフィヨルド旅、可愛いウトネ村」
ノルウェーを最も代表する美しい民族衣装
民族博物館が伝える主な3つのテーマが、「民族衣装」、「ハダンゲルヴァイオリン」、「ハーダンガー刺繍」です。ノルウェーの民族衣装は「ブーナッド」(Bunad)とよばれ、祖父母や両親から譲り受けることが多く、手縫いが基本、地域ごとに装飾が異なります。様々な装飾パターンの中で、ノルウェーを最も代表するのがハダンゲルフィヨルド地帯の民族衣装です。ナショナル・ロマンティシズムの影響も強く残り、この地方の民族衣装は「ノルウェー国家のシンボル」の例として紹介されることもります。博物館内では、このエリア独特の民族衣装が時代ごとに展示されており、ノルウェーのファッションやデザイン、ファブリックなどの布や刺繍のカルチャーに興味がある方にとって、見ごたえのあるものとなっています。
哀愁のある音色が人々の心を癒す、ハダンゲルヴァイオリン
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ハダンゲル地方が発祥の民族楽器「ハ(ル)ダンゲル ヴァイオリン」(ハーディングフェーレ)は、花模様やドラゴンを象った独特な装飾が印象的です。哀愁のある音色は、奏者が奏でると、ノルウェーの大自然や牧歌的な風景に人々を一瞬で誘い込むような不思議な力をもっています。
ハダンゲルヴィイオリンの常設展示に加え、数少ない奏者であるフランク・ローランド氏(動画参照)が勤務しています。博物館に事前に問い合わせをすれば、同氏の音楽を聴くことも可能です。また、個人指導やグループレッスンもするプログラムも用意されているので、興味のある方は博物館にお気軽にお問い合わせください。