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牧阿佐美バレヱ団『ボレロ』インタビュー!(5ページ目)

60周年記念公演シリーズ第一弾となる牧阿佐美バレヱ団の『Unforgettable Evening』。三部作のなかでも注目されるのが、今回日本初演を迎えるピーター・ブロイヤー振付作『ボレロ』です。ここでは、『ボレロ』に出演する菊地研さん、塚田渉さん、久保茉莉恵さん、中川郁さんの4名にインタビュー! 作品とリハーサルの様子をお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


入団してから変わったこと、変わらないことは? 

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塚田>入団して21年です。長くなりましたね。でも昔と今で違う部分はそれほどないような気がします。ウチのバレエ団はわりとみんな自由なんですけど、ひとたび作品をやるとなるとビシッと同じ方を向く。あの強さは特徴でもあると思うし、昔から変わらない部分ですね。他のバレエ団の方と話をしても、そこは違うところだなって感じます。周りのダンサーたちや先生方も含めて仲がいいし、やっぱりとても居心地がいい。あとは阿佐美先生と三谷先生へのご恩もあって、それが長くいる理由かもしれません。

菊地>16歳で入団して15年目。生きてきた半分はバレエ団にいる感じです。当初は本当に何も考えてなかったですね。ただ自分もだんだん先輩になってきているので、ある程度の自覚は持っていないといけない。昔より考えることは増えたし、とりあえず一日中考えてます。私生活との切り替えにしても、本当にオフにできてるひとっていないと思う。きっと本当のオフにはなっていないというか、どこかでバレエのことを考えてるような気がします。今でも舞台は緊張するけど、緊張のままで終わりたくないという気持ちもありますよね。やっぱり踊り続けていくには緊張の連続では保たないと思うし、どこかで踊った喜びというものを自分でつくっていかないと、自分で感じられるようにしないといけない。それは自分でしかつくれないものだと思う。みんなと一緒につくれるかもしれないけれど、最終的に感じるのは自分ですよね。何も考えてないと“なんとなく良かったな”って漠然としたものしか残らないから、やっぱりそこは普段から考えていかないといけないところだと思います。

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久保>私は入団して5年です。5年経って落ち着いたかというとそうでもなくて、私自身何事にもすごく時間がかかるんです。気持ちを入れるのにも時間がかかるし、慣れるのにも時間がかかる。本当に何もわからないままバレエ団に入って、最近になってようやく少しずつ自分が出てきてるのかなって感覚が持てるようになりました。きっかけは、『ドン・キホーテ』で踊ったジプシー。私自身もともと自由な感じが好きなので、ああいう自分で表現していく踊りが好きなんだなっていうことに気付いて。少しずつではあるけれど、自分を出したいという気持ちになってきています。

中川>入団して4年です。バレエ団に入った頃は毎日緊張してました。みなさん憧れの方ばかりだったので、普通に話しかけられるだけでドキドキしたり。私にとって転機になった舞台は、『三銃士』のミレディと『ワルプルギス』。あれは大きかったですね。先生に“自由に踊れ、形にこだわるな”とひたすら言われ続けて、そこでかなり目が醒めたというか、形にこだわっていた自分に気付いたというか……。ただ入団して4年経ちましたけど、まだまだ周りは見えてないなって気がします。

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「ドン・キホーテ」久保茉莉恵 撮影:山廣康夫



日本初演作となる『ボレロ』。舞台に向け、意気込みをお聞かせください。

菊地>倒れるくらい頑張ります! そういうモチベーションって、きっと必要ですよね。昔踊ったプティの『ピンク・フロイド・バレエ』なんて、それこそ本当に倒れてたくらいキツかった。あの作品を踊ったのが20歳くらいの頃で、もう10年経っているから肉体はもちろん違いますけど、それくらい絞り出せるようにしたいと思います。こういう作品って、へんに考えすぎると絞れない。頭がボーッとするくらい頑張らないと、自分を追い込まないとお客さんに届かない。ストーリー性のあるものではなく、踊りでみせるものってそこまでいかないと伝わらないと思うし、やっぱりもう倒れるまで頑張るしかないですね。

塚田>『ボレロ』は曲も有名だし、誰が観ても聴いても知ってるような作品なので、身体から湧き出るエネルギーを感じてもらえるくらいダンサーが思い切っていかなければダメ。形にとらわれず、自由にガンガンいきたいですね。あとはみんなすごいマッチョになっているはずなので、その辺も注目していただいたら非常にセクシーかと思います(笑)。

久保>躍動感のある作品だから、まずはそこを出していきたいですね。あと何人かソロの場面もあるので、注目して観ていただけたらと思います。

中川>どんな舞台になるんだろうって今からワクワクしています。私自身本番がすごく楽しみだし、お客さんにもぜひ楽しんで欲しいですね。

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『ボレロ』




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