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牧阿佐美バレヱ団『ボレロ』インタビュー!

60周年記念公演シリーズ第一弾となる牧阿佐美バレヱ団の『Unforgettable Evening』。三部作のなかでも注目されるのが、今回日本初演を迎えるピーター・ブロイヤー振付作『ボレロ』です。ここでは、『ボレロ』に出演する菊地研さん、塚田渉さん、久保茉莉恵さん、中川郁さんの4名にインタビュー! 作品とリハーサルの様子をお聞きしました。

小野寺 悦子

小野寺 悦子

バレエ ガイド

ダンス専門誌、劇場・カンパニー広報誌、公演プログラム、ウェブなどで執筆するほか、舞台・映画などエンターテインメント全般のインタビュー&執筆など幅広いジャンルで活動している。

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日本初演作となるピーター・ブロイヤー振付作『ボレロ』。
振り移しのため、ピーター氏本人が来日されたそうですね。

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塚田>去年の11月にピーターさんがミストレスとふたりでいらして、振り移しを行いました。二週間の滞在で、振り移しはひと通り終わった感じです。普段やらない動きばかりで、とにかくシンドくて身体中バキバキ。筋肉痛の嵐のまま、二週間ずっと過ごしてました(笑)。振りは入ったし、やることもわかったので、今は自分たちなりに表現しているところ。また本番前に先生がいらっしゃったときに、動きはもちろんパッション的なものも求められるようになると思います。

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リハーサルの模様

菊地>特にオーディションなどはなかったけれど、冒頭のみんなが同じ動きするシーンからリハーサルが始まって、そこでなんとなくピックアップしていった感じでしたね。メインで踊る何人かはだいたい決まっているけれど、最終的な人数はまだ未確定で、次回ピーターさんがいらしたときに決定する予定。主役というのはいませんが、重要なシーンはいくつかあって、そこはソリストが踊ります。動きに関してはまだ渡しに来た段階で、次にいらしたときにもっと詰めることになると思います。今回良かったのは、振付家本人が来てくださったこと。正直言うと、いただいた振りと違うことをやったりもしていたんですけど、ピーターさんは“それでいいよ”と言ってくださって。やっぱり振付家本人が来ると自由がきくというか、伝えるひとの場合はあまり勝手にいじれないですから。

久保>みんな初めての作品なので、映像も見ましたけど、まずは先生の手本を見ながら一緒に覚えていった感じです。

中川>
最初に見たときは慣れない動きなので新鮮でした。最近やっと慣れてきて、今は最後の追い込みという状態です。あとピーターさんが作品の指導だけではなく、クラスレッスンもしてくださったんですけど、とてもハードでした。

塚田>普段のレッスンとは全然違って、右と左をずっと続けるんです。普段僕たちがやっているレッスンでは、身体の右側のトレーニングをやったら一度終わって、注意を受けたりするインターバルを挟んでから左側に移るけど、それを続けてやってしまうという……。

久保>バーレッスンで右をやったら反対側に回ってすぐ左。ずっと続けてやるので、休憩なし(笑)。

菊地>いつもより時間のロスが少ないから、その分やれることも多くなる。だいぶキツかったですね。でもミストレスに聞いたら、普段向こうでは教えてなくて、珍しいことだって言ってました。向こうではたぶんもう上の存在なので、レッスンは他の方がやっているんだと思います。

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『ボレロ』



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