ここからは、今回のショウのメインテーマである『デリシャスガーデン Delicious Garden』を国内外のデザイナーが庭に表現した作品の数々をご紹介しましょう。
コロニヘーヴ 北欧のガーデンスタイル
北欧料理やDIYなどデンマークのライフスタイルを日本に紹介するイェンス・イェンセン氏による庭は、コロニヘーヴ(市民農園)というスタイル。ただ畑で野菜を育てるだけの市民農園ではなく、収穫したものを皆で料理して楽しむコミュニティガーデンです。オールドローズあふれる庭づくり Happy Garden 25
英国園芸研究家のケイ山田氏による庭は、食べて楽しむバラ「オールドローズ」をメインにして作られました。バラの花びらを使ったローズジャムやハーブティーでティーパーティーを楽しむためのガーデンファニチャーも設えられて、優雅なひとときを演出しています。
バラと暮らす Historic Garden
可愛いアンティークハウス群が目を引く、ユ・メ・ミ ファクトリーのマリー氏は会場にビクトリアン時代調のガーデンティールームを再現。実際に中庭でフィッシュアンドチップスやスコーンを楽しむことができるだけでなく、中庭から長い階段を登った先のチャペルでウェディングフォトを撮影することも(有料)。バラに囲まれたショウの会場で思い出の一枚、というのも素敵ですよね。今回のショウでは、ユ・メ・ミ ファクトリー以外でもフォトスポットが用意されていましたよ。
アンデルセン物語の庭
デリシャスガーデンの最後にご紹介するのは、有名なアンデルセン物語を題材にした吉谷桂子氏によるガーデンです。華やかな庭に取り込まれたのは「赤い靴」、「イーダちゃんの庭」、「みにくいアヒルの子」、「人魚姫」、「雪の女王」、「おやゆび姫」、「もみの木」の7編の物語。切り絵が得意だったというアンデルセンの以外な一面を知るとともに、色彩豊かな庭の中にそれぞれのシーンを思い浮かべることができました。デリシャスガーデン、いずれも素晴らしいお庭ばかりでしたね!
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