工場で作られる部材やパネルを現場に運び込んで組み立てるシステムバス。在来工法の浴室に比べて工期が短く、品質や仕上がりが均一で安定していること、防水性や保温性などが高いのが特徴です。最近では、マンションはもちろん一戸建てでも、リフォームでも新築の場合でも、システムバスを取り入れるケースが多くみられます。

各メーカーから提案されているシステムバスの商品バリエーションも豊富になってきていますが、最近では、リフォーム向けに開発されたシステムバスも増えてきています。ここでは、それらの特徴、施主として知っておきたい基礎知識をまとめました。

既存の空間に合わせて施工が可能、より広々とした空間に

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浴槽も洗い場も広げることができるマンションリモデル用のシステムバス。 [ひろがるWFほっカラリ床シリーズ Ftype] TOTO

メーカーから提案されているリフォーム向けのシステムバスは、戸建て向けとマンション向けのふたつのタイプに分けることができます。

それぞれの構造や条件に適した工夫が施された商品が多くみられますが、共通するのは、既存の空間に合わせて設置できること、施工や搬入のしやすさが考慮され工期が短くてすむこと。また、既存の空間よりも広々とした快適な空間を生み出せること、などが挙げられるでしょう。

マンションリフォーム向けシステムバスの特徴

マンションリフォーム向けのシステムバスに多くみられるのが、少しでも広い空間を確保するため(現状よりも大きいサイズのシステムバス、浴槽とするため)の細かな工夫でしょう。たとえば、壁裏にある配管スペースを効率的に使えるように構造に工夫を施したものや薄型の配管を用いたものなど。また、壁パネルの設置スペースを縮小する構造やジョイント部分をスリムにすることで、バスルーム内のスペースを広げた商品も。その他、既存のバスルームの高さや梁の形状などに合わせ、調整が可能なタイプなどの提案もみられます。

凸凹をできる限りなくしたシンプルな空間、くつろぎとお手入れのしやすさが特徴のマンションリフォーム用のシステムバス。[リフォムス MR-X BRM1005]undefinedパナソニック エコソリューションズundefinedhttp://sumai.panasonic.jp/

凸凹をできる限りなくしたシンプルな空間、くつろぎとお手入れのしやすさが特徴のマンションリフォーム用のシステムバス。[リフォムス MR-X BRM1005] パナソニック エコソリューションズ 

空間のつくりとしては、浴槽や洗い場スペースにゆとりを感じるような工夫が多く提案されています。コンパクトな浴槽サイズでも洗い場方向に広がりを持たせたもの、左右にアームレストを設けたものなど、形状の工夫でゆったりと入浴できるような商品も。浴槽が足元に近づくにつれて細くなり、その分洗い場を広くしたものなどもみられます。

洗い場スペースでは、洗面器を置くカウンタースペースに工夫がみられます。使用しない時は折りたたむことができるもの、洗面器を置く以外のスペースの幅を狭くするなどの提案も。また、照明を壁付ではなく天井に埋め込んだり、浴室換気暖房乾燥機も厚みを抑えたものを搭載するなど、すっきりとした空間を実現した商品も増えています。デザイン面では、シャワーや鏡、照明などのレイアウトを縦方向に揃えることで、空間が高く見える工夫を施した商品も提案されています。

その他、マンションリフォームでは、エレベーターや階段などを利用して資材を運ぶ必要があるため、搬入のしやすさを考え、フレームや床などを分割したものが多くみられます。分割することで、取り付け作業のスペースを確保することができるとともに、配管の接続や床の設置作業なども容易になり、工事もスムーズに。また、床に大きな作業口を設けることで、限られたスペースでも作業がしやすいタイプもみられます。

戸建てリフォーム向けシステムバスの特徴

デザインやカラーを豊富に揃え、暖かくお手入れしやすい機能を標準搭載。[戸建住宅リフォーム用システムバスルーム「Remore(リモア)」]undefinedundefinedLIXILundefined http://www.lixil.co.jp/

デザインやカラーを豊富に揃え、暖かくお手入れしやすい機能を標準搭載。[戸建住宅リフォーム用システムバスルーム「Remore(リモア)」]  LIXIL

戸建ての浴室リフォームの場合、在来工法のからシステムバスへの工事も多く、既存の浴室を解体するまで床下や天井裏、配水管の状況などがわからないケースも多くみられます。そのため、戸建てリフォーム向けのシステムバスには、現場での対応力を高めた工夫がなされている商品がみられるのが特徴でしょう。

たとえば、配管接続を容易にするパーツや床の高さを調整できるボルトを用意したもの、柱の位置などに合わせドアを移動することが可能なものなど。また、既存の建物の天井高に合わせた壁パネル選べるものやドアの高さに合わせることができるタイプも。既存の窓を生かして設置することができる商品も提案されています。

空間づくりや搭載される機器などは、新築戸建て向けのシステムバスのように豊富なアイテムが揃っているので、自由にプランニングすることが可能。また、マンションと同様に、戸建ての場合も、フレームや床などを分割するなどして、運び込みやすい工夫のある商品もあり、廊下が狭く、資材の搬入が難しい現場でも取り入れやすいでしょう。

既存の浴室の状態や生活の条件などに合わせて選択を

浴室のリフォームを進める中では、通常、依頼する施工会社や設計担当者などから、予算はもちろん、既存の浴室の状態や構造、工事期間の制限、住みながらのリフォームであれば日常生活スペースへの影響などを考慮して、適するシステムバス商品をいくつか提案をもらうことになるでしょう。

具体的に選ぶ際には、提案されたそれぞれの商品の特徴はもちろん、選択した理由やメリットなどを確認すること。たとえば、既存のスペースを有効利用できる、搬入や工事スペースの条件に適している、などといった、リフォームならではの理由を理解することで、商品やプラン選びの優先順位も明確にしやすくなり、効率的にプランニングを進めることができるのではないでしょうか。


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