フィンランド/フィンランドの観光

フィンランドの森で寝泊まりしながら野生動物ウォッチ(5ページ目)

フィンランドの豊かな森の奥には、さまざまな野生動物たちが暮らしています。代表的なのはクマ、オオカミ、ヘラジカ、クズリなど。東部のロシア国境付近の森には、そんな野生動物たちを一晩中、白夜の下で観察したり撮影できるユニークな施設があります。自然愛好家や写真家の間で、今、注目を集めています。

こばやし あやな

執筆者:こばやし あやな

フィンランドガイド


宿泊予約はメールで、細かな条件や要望まであらかじめきっちり伝える

白夜

真夜中とはいえ薄明るい神秘的な夏の森に、クマの足音が静かに響く

以上の流れから、いくら安全が保証されているとはいえ、首都観光のような気楽なツアーでないことは想像いただけたと思います。とにかく大切なのは、予約時に、しっかりと細かな希望までを伝えて綿密にスタッフと打ち合わせておくこと。ボレアール・ワイルドライフ・センターには英語堪能なスタッフも常駐していますし、送迎の待ち合わせ場所から見積もりまでケースバイケースで丁寧に相談に応じてくれるので、出発までに密に連絡をとって不安を解消しておきましょう。

予約や事前のやりとりは電子メールで。メールでは、英語で以下の内容を伝えるようにします。

・予約者の名前と参加人数

・希望する小屋のタイプ(hut for big groupまたはhut for single)
・夕食及び朝食の希望有無
・宿泊の前後のシャワー利用の希望有無
・(集団宿泊小屋ステイの場合)英語のできるガイド同伴の希望有無
・(1人小屋の場合)通信機器の希望有無
・送迎が必要な場合、迎えに来て欲しい場所(基本的には、Kuhmo bus terminalか、Kajaani airportか、Kajaani railway stationのいずれか)。場所によって、合流時間が先方から指示されるので、それを確認してから飛行機や電車予約をしたほうがベターです。

■予約メールアドレス:info (at) viiksimo.fi

〈DATA〉
森

ワイルドで、安全ながらもワクワクドキドキできる森ステイ

ボレアール・ワイルドライフ・センター(Boreal Wildlife Center)
住所:Viiksimontie 2991 88900 Kuhmo
TEL:+358 40 181 7570
アクセス:クフモ・バスターミナル(Kuhmo bus terminal)から車で約45分。クフモには空港および鉄道駅がないため、空路または鉄道でアクセスする場合はまずカヤーニ(Kajaani)を目指し、カヤーニ・バスターミナルから長距離バスで約1時間30分。ヘルシンキからカヤーニまでは、飛行機で約1時間15分、鉄道で約6時間20分。上述したように、カヤーニ空港または鉄道駅まで送迎を頼むことも可能
シーズン:希望があれば基本的に年中利用可能だが、クマ出没期間を考慮すると、5月下旬から10月上旬がハイシーズン。シーズン外のステイを検討する場合は、その季節にどんな動物が見られるかをまず問い合わせておきたい
料金:集団宿泊小屋は1人1泊150ユーロ、1人小屋は1泊180ユーロ(既述したサバイバルキット込み)。夕食は1食15ユーロ、朝食は1食10ユーロ。送迎サービスは、待ち合わせ場所や乗り合わせの人数に応じて片道1人60~150ユーロが目安。滞在日数や人数に応じた割引あり。諸条件の確約後、先方より料金総額を提示してもらい、現地にて支払う

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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