美容サプリメント/美容サプリメントの基本

2015年サプリの表示はどう変わる?(2ページ目)

2015年4月食品表示制度が変わりました。それによってサプリメントや健康食品の表示も変化しそうです。今回は、「サプリメントを選ぶ立場」から見て、何がどう変わったのかを紹介します。

小浦 ゆきえ

執筆者:小浦 ゆきえ

ダイエット食品・サプリガイド

1: 栄養成分表示の義務化

栄養成分表示

栄養成分表示

まず、栄養成分(エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム)の表示が義務化されました。※特例として、小さなメーカー(小規模事業者)は表示をしなくても許されます。

これらの表示は、これまでも見かけたことがあると思いますが、メーカーの自主性に任される任意表示でした。今回、表示が義務化されるのと併せて、ナトリウムの表示は、よりわかりやすい「食塩相当量」で表記するということになりました。その他、メーカーの自主性に任される任意推奨表示成分として飽和脂肪酸と食物繊維、任意表示成分として糖類・糖質・コレステロール・ビタミン・ミネラル類などがあります。

サプリメントも、製品によってはナトリウム量の多いものがあります。高血圧や腎機能の低下など健康上の理由で減塩が必要な人は、有効成分の量だけでなく食塩相当量も確認しておきましょう。

2: アレルギー表示の改善

卵と小麦粉

たまごや小麦など指定食品は変更なし

表示が必要となるアレルゲンの数(義務表示とされる特定原材料7品目と推奨20品目の合計27品目)は変わりませんが、より安全に食品が選べるよう表示基準が改善されました。

これまで、 明らかにアレルゲンを含んでいると判断できるであろう特定の加工食品については、表示を省略できるというルールがありました。たとえば、マヨネーズやオムレツであれば「たまご」、パンやうどんであれば「小麦」、生クリームやヨーグルトであれば「乳」、豆腐や納豆であれば「大豆」が入っていると消費者が判断できるという前提で、表示の省略(拡大表記)が認められていました。

今回、より安全な表示制度とするため、アレルゲン表示の省略を認めないことになりました。また、原材料の最後に書いてある「原材料の一部に○○を含む」という一括表示を見るだけで、その食品に含まれるアレルゲンが全て確認できるというという形に改善されます。

注意)平成32年3月までは、従来の表示制度に沿って表示を省略した食品も混在します。当面、食品表示を確認する際はご注意ください。

3: 原材料名表示ルールの変更

原材料名は、原材料と添加物がはっきりわかるよう、区切って表示されるようになります。

これまでサプリメントの原材料は、添加物以外の原材料を多いものから順番に表示し、添加物を多いものから順番に表示するというルールで表示されてきました。これが、はっきり区別できるような表示に変わります。具体的にには、スラッシュ(/)で区切る、改行する、枠を分けるなどの形になりそうです。

サプリメントによく使われるビタミンやミネラルのうち、一部の原料は、栄養素を補強するための添加物(強化剤)として登録されています。ですから、サプリメントを利用する上での主な目的になるような栄養素でも、添加物に指定されている原料は添加物の欄に書かれることになります。
また、現在の食品添加物の制度では、これらの物質を栄養強化の目的で使用する場合は、表示を省略してもよい(表示免除)という例外もあるので、製品によっては、原材料名や添加物の表示から省略される可能性もあります。

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