クロワッサンや生ハムサンドも!バルセロナのパン屋
スペインのパン屋さんってどんなものでしょう? まるでパティスリーの商品のような繊細なデザート風のパンやコロッケや焼きそばを挟んだ調理パンなどがある日本のパン屋さんとはちょっと違います。バゲットや田舎風の大きな丸いパンなどシンプルなパンを重視している店が多く、菓子パンなどは見た目で大体どういう風味か分かりそうなものが多いです。シンプルながら素材の味を活かしたおいしいパンがバルセロナのパンの特徴です。実は少し前までは、フランスのお隣の国なのにどうしてスペインのパンはおいしくないのか不思議に思われるくらい、スペインのパンのレベルは低かったのです。ところがここ数年でそんなパンの質が一気に向上しました。ブームを引っ張るバルセロナの優秀なパン屋さんを紹介します。
体に優しいパンが揃う バルセロナ・レイキャビック
約8年前に、様々な人種や新しい小さな店で溢れるエキゾチックで活気溢れるラバル地区にオープン。オーガニックと発酵から自店で行う手作りパン屋ブームの先駆け的な存在です。古代穀物で小麦アレルギーでも食べられるスペルト小麦のパンをバルセロナでいち早く作った店としても有名。酵母も店のオリジナルです。広い店内は飾りっ気が全くありませんが、レジの後ろに広がる工房でせっせとパンが作られる様子が見られてとてもダイナミックな雰囲気です。ナチュラル嗜好の方、オーガニック好きの方には特におすすめ。
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■BARCELONA REYKJAYVIK(バルセロナ・レイキャビック)
住所:Carrer del Dr. Dou 12 Barcelona
TEL:(34) 93 302 0921(34) 93 302 0921
定休日:なし
営業時間:10:00~21:00(日曜9:30~20:00)
パン屋とホテルが合体!? ユニークなパン屋 バルアルド
本店は8年前に海岸近くのバルセロネタ地区にオープンしましたが、ここでご紹介したいのは4つ星ホテルのロビーに入った2号店。観光名所のカサ・ミラなどにほど近いエシャンプレ地区の「プラクティック・ベーカリー」の1階にあります。ユニークなのは、ホテルの入り口を入るとそこはもうレトロな雰囲気のパン屋さん。ホテルのレセプションはパン屋のレジの後ろに潜んでいます。ホテルの宿泊客や近辺のビジネスマンの客も多いことから、サンドイッチの種類が豊富。シフトを組んで夜中も仕込みが行われる昔ながらの製法を守っており、大きな石釜でパンが焼かれます。実はここのパンはバルセロナで一番!と評判が高いのです。パン屋の置くにはカフェがあるので、観光の足休めに一息いれるのもいいのでは?
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■Praktik Bakery Baluard(プラクティック・ベーカリー・バルアルド)
住所:Provença 279 Barcelona
TEL:(34)93 488 0061(34)93 488 0061
定休日:なし
営業時間:8:00~21:00
カリスマ職人が作ったチェーン店 トゥリス
長年パン屋のコンサルタントとして国際的に活躍していたシャビエル・バリガ氏の店。7年前の本店オープン時は、バルセロナで唯一店の外まで行列ができる店としてすぐに大評判に。その後チェーン化し続々と店がオープン。現在は市内に8店あります。このお店の特徴はそんなに大きくない店内に、ラインナップが驚きの豊富さ。おかずと一緒にご飯のお供になるハード系のパンはもちろん、クッキーやケーキ風のものなども多く限りなくパティスリーに近いパン屋かもしれません。毎日通っていろんな種類を試したくなる店でしょう。
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■Turris(トゥリス)
住所:Aribau 158 Barcelona
TEL:(34)93 217 9606(34)93 217 9606
定休日:なし
営業時間:7:30~21:00(日曜8:00~14:30)
街中のお洒落なカフェパン屋 クルスト
街の中心地カタルーニャ広場にほど近いお洒落な店。サンドイッチなどのちょっとした包装もどこか素敵で、まるでパリのブーランジェリーのよう。小さなカフェも併設しています。一見見た目重視に思われがちな計算されたレトロモダンな雰囲気の店ですが、商品のパンは18時間かけてゆっくり発酵される本格派。オーナー夫婦の奥さんがフランス人とあり、フランスのパン屋をモデルにしたとか。ビジネスマンや観光客が多い便利な場所にあるだけにお値段はちょっと高め。本場を意識したクロワッサンとカフェオレをお試しあれ。
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■Crustó(クルスト)
住所:Valéncia 246 Barcelona
TEL:(34) 93 467 6729(34) 93 467 6729
定休日:なし
営業時間:7:30~21:00