「背中スイッチ」って何?

赤ちゃんの「背中スイッチ」対策を紹介

下ろしたら、起きちゃった……

赤ちゃんを抱っこでユラユラ寝かしつけ……。ようやく寝落ちしてくれた!と布団に下ろした途端に、フギャフギャ、ウワーン! この「背中スイッチ」の存在に、寝不足でつらい気持ちが続いた経験がある方も少なくないでしょう。

新生児期や月齢の低い頃は、眠りのリズムも定まらず、昼夜問わない授乳の後にスムーズに寝てくれないと、お母さんは産後の体調回復もままりません。イライラしたり、この状態が永遠に続くような悲壮感に包まれたりします。

多くの人が経験し試行錯誤することであり、特効薬はありませんが、「背中スイッチ」が押される原因を考え、赤ちゃんのスムーズな眠りに向けて工夫したいですね。
   

赤ちゃんの背中スイッチ対処法

何で完全に眠ったようだったのに下ろすと泣くの? 赤ちゃんが教えてくれないと実際のところはわかりません。でも、抱っこをしていた腕から布団に下ろすことで何が変わるのか?ということを考えてみると、それを改善する対処法はあります。

・温もりの変化を小さくする
抱っこしている赤ちゃんの体温と抱っこしている人の体温の相乗効果でとても温かな腕の中から、布団の上に移ると、温度の変化があります。この変化を赤ちゃんは敏感に感じ取るのかもしれません。そこで、タオルやおくるみで赤ちゃんを包んだ状態で抱っこして寝かしつけをし、くるんだままで下ろすことで、体感温度の差を小さくすることができます。次第にお気に入りのタオルなどができてくれば、包まれているものの感触、においによる安心感も続きますね。

・姿勢の変化を小さくする
抱っこの丸まった状態から布団に下ろされると、姿勢がかなり伸ばされた状態になったり首の角度も変わります。これを和らげるためにも、おくるみで巻いて平らな布団の上に少し傾斜を作って下ろしたり、授乳クッションごと抱っこしてそのまま置くというのも、1つの方法です。授乳クッションがなければ、厚手のタオルや感触のいい毛布などを背中の下に敷いて抱っこしてみてもいいですね。

・腕の抜き方に慎重になる
赤ちゃんをお尻からそっと下ろし静かに両足を置いた後、抱っこしている人の両腕で背中を支えるようにしながら少しずつ寝かせていき、最後に首の下に入れていた方の腕をそっと抜いていきます。腕を抜かない状態で布団をそっとかけ、しばらく添い寝してから腕を抜くなど、赤ちゃんの呼吸を感じながら色々試してみてください。
おくるみの巻き方の例

おくるみの巻き方の例

 

入眠儀式、開き直り……色々試してみよう

・時間をかけて入眠儀式を作り上げる
生後2ヵ月ぐらいの赤ちゃんでも、家族がかけてくれる声、ふれ合いはこちらが思っている以上に理解しているものです。就寝前に決まったふれ合い遊びをしたり子守唄を歌ってあげることも、即効性はないけれど、赤ちゃんがホッとする入眠儀式として定着していくこともあります。

・音楽で環境づくり
赤ちゃんのための音楽もいいですが、産後の疲れもなかなか取れないお母さんのリラックスも重視し、賑やかすぎないお母さんのお気に入りの音楽をボリュームを抑えて流しみては。お母さんのイライラは赤ちゃんに敏感に伝わるので、それを鎮めることも期待!

・最後は開き直る
「とことん付き合ってあげるよ!」と腹を据えることも時には効果的。でも赤ちゃんは敏感なので、腹を据えた「ふり」は効果がないことも。赤ちゃんが寝てからやりたい家事や仕事などもあると思いますが、「寝かしつける」から「一緒に寝よう」への気持ちの転換も大事です。

 

背中スイッチはいつまで続くの?

1歳前後でもまだまだ、おっぱいやミルクを欲しがって夜中に目を覚ます赤ちゃんもいます。大人が気づいていないだけで、幼児期、小学生でも夜中に目を覚ます子も。我が子の中に、4~5歳のころに「眠いのになかなか眠れない時ってつらいんだよね」と言っていた子がいます。大人でも、疲れているのになかなか眠れないのはつらいものなので、ことばで表現できない赤ちゃんも、起きている時の世界と眠りの世界を行き来して葛藤しているのかもしれませんね。

背中スイッチのような敏感な反応は、やがて周りの人たちとの表情やふれ合いを通したコミュニケーションができるようになってきたり、手足を活発に動かしたり寝返りをしたりと運動が増えてくると落ち着いてきます。個人差は大きいものの、生後4ヵ月ぐらいになると、昼間に起きていることが増えて夜にまとまって眠ったり、生後6ヵ月以降になると、日中は2時間ずつぐらいのお昼寝2回するようになるなど、その子のリズムができてくるでしょう。

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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。