17坪の間取り……狭小住宅のプラン

17坪の間取りとは

17坪の間取りとは


家づくりは限られた予算や敷地の中でいかに快適な家をつくるかです。その中で、少しでも広い家をつくるのか、それとも床面積をできるだけ小さくして生活の質をあげるのか、という2つの選択肢があります。

仮に敷地が狭いものであっても、仕方なく小さい家をつくるという発想ではなく、小さい家だからこそ工夫して豊かな空間をつくるという考え方もできるでしょう。つまり、どこに暮らしの価値を置くかなのです。

今回は、建て坪17坪の実例を通して、工夫したい点やアイデアなどを考えてみましょう。

お施主さんの希望条件

お施主さんの条件は次のような内容です。

■施主の希望
1.敷地いっぱいに建てるのではなく、多少なりとも余裕をもたせたい
2.予算は2000万円以内のローコスト住宅
3.間取りはシンプルで狭さを感じさせない工夫がほしい
4.家族が集まれる和室がほしい
5.寝室3部屋は2階に

■家族構成や敷地状況など
家族構成:夫婦+子ども2人
場所:埼玉県
構造:木造2階建て
敷地面積:119.0平米 (36坪)
1階床面積:57.13平米 (17坪)
2階床面積:55.06平米 (16.6坪)
述べ床面積合計:112.19平米 (33.9坪)
 

17坪でも工夫次第!間取りとポイント

■間取り
建坪17坪の間取り(クリックすると拡大します)

建坪17坪の間取り(クリックすると拡大します)


■工夫したポイント
  • 敷地いっぱいには建てないで、周囲環境をみて北東側に寄せて南西側に庭のスペースを設けた。
  • 南側の隅に出窓を設け採光はもちろん、南側に敷地を空けたので対角線上に広がりができた。
  • ローコスト住宅にするため、平面に凹凸・段差はつけない。ただ空間が単調にならないように中央部に吹き抜けをもうけ、上部はトップライト(天窓)になっている。
  • 1階の和室は多様に使えるスペースとした。冬は堀コタツにもなり、夏は子どもの昼寝スペースになる。
  • 洗濯の物干しは将来を考え、寝室を通らず直接バルコニーにいけるようにした。
 
多用途に使える1階の和室

多用途に使える1階の和室

 
勝手口は設けず玄関から直接キッチンへと行くことのできる動線に

勝手口は設けず玄関から直接キッチンへと行くことのできる動線に

建坪が小さい敷地ならではの間取り・家づくりポイント

ローコスト住宅をつくるには材料や設備を合理化するほか、無駄のない形と間取りが重要です。この住まいは玄関から玄関ホールへ上がる動線とともにキッチンにすぐに入れるようにして勝手口を無くしました。ゴミ出し動線はもちろん、買い物から帰ってきてすぐにキッチンに行くこともでき、とても重宝していますと喜ばれています。

誰もがつい普通サイズで家を考え、一般的な間取りで考えてしまう傾向があります。しかしそれでは生活する床面積が窮屈になって狭い家になってしまいます。少しでも余裕を残し、あえて小さい家を建てる。その分、生活の質や工夫を楽しむことが、建坪が小さい敷地ならではの家づくりなのではないでしょうか。
 

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