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笠井叡『今晩は荒れ模様』インタビュー!(6ページ目)

日本舞踏界の重鎮・笠井叡さんが、この春待望の最新作『今晩は荒れ模様』を発表! キャストには、上村なおか、黒田育世、白河直子、寺田みさこ、森下真樹、山田せつ子と、6名の女性ダンサーがズラリ集結。個性もジャンルも違える彼女たちと、笠井さんの異色のタッグに注目が集まります。ここでは、創作にあたる笠井さんにインタビュー。作品の経緯とそこに寄せる想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド

笠井さんにとって、舞踊の原動力になるものとは?

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(C) TOKIKO FURUTA

笠井>ダンサーの動きを見ること。勉強のためではなく、ただ面白いから見る。すると、ものすごく感動がある。ひとの動きに感動しない人間は、ダンサーではないと思う。例えば舞台を観に行っても、このひと下手で面白くないな、なんて思うことは絶対にない。どんな舞台でも面白い。舞台であろうが、道を歩いてるひとだろうが、子供だろうが、動物だろうが、全て含めて見てて楽しい。

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(C) TOKIKO FURUTA

ダンスの練習とは、踊る練習よりもひとの動きを見る練習。どこまでそのひとの動きから楽しみを味わえるか。ひとの動きを見ていて楽しいと思えるのであれば、踊りはすごく良くなるし、自分の動きにも納得がいく。これが絶対に大事なんです。何でこんなつまらない動きばかりやるんだろう、じゃあオレがいい作品つくってやるよ、なんて場合はたいした動きが出ない。世界に不満でしょうがないから自分が踊ってやろう、ってオーラが出てる。舞台を観ていると、だいたいこのひとが何で踊っているのかわかります。

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(C) TOKIKO FURUTA

ダンサーだろうがダンサーじゃなかろうが、動きってみんな美しいものなんです。街中を歩いているおばあさんも、病院で見かける患者さんもみんな美しい。その美しさと、意識してダンス的に美しく動いたときのどちらがいいというのは言えない。街を歩いていても電車の中にいても、ひとの動きを見るのはすごく楽しい。ひとの動きってすごいことなんですよね。ひとの動きを見ているということが、やはり踊りと結び付いているのかなって思う。動きって面白いですよ。そのひとの全てが出る。
動きばかりはウソが吐けないですからね。

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(C) TOKIKO FURUTA


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