「マインドフルネス」という言葉は一般化する
子供達の無垢な集中力はゾーンの状態と言えます
もっぱら直接的な経験、つまりボールの感触とか、自分の体の動きとか、周囲の音や色や形とかに、意識を向けるときに、いいプレーは生まれやすくなるものです。五感に意識を向けることで調子に乗りやすくなります。
「マインドフルネス」、今、この瞬間に全意識を向けることですが、仏教で“気づき”を意味する「サティ」という言葉を英訳したものです。「サティ」とは今自分がここにいるということ。自分がここにいて、周囲には青空が広がって、鳥が鳴いて、風が渡っていること。
そういうまさに現在のこの瞬間を認識して、その世界全体を意識として受け止めているような状態です。こういうサティの状態をたくさん作り出すことが生きる喜びとなり、新しい仕事に立ち向かっていくための活力になるのです。このサティは、「マインドフルネス」として、グーグルやアップルなどのグローバル最先端企業でも社員教育に取り入れられています。
「歩くときに歩く。食べるときに食べる。話すときに話す。」、簡単な答えに思えますが、これを実践している現代人は案外少ないことでしょう。いま目の前のものや人にもっと意識を振り向け、良い瞬間をたくさん積み重ねていって、すばらしい人生をつくりあげたいものです。
参照文献:「シンプル・ライフ 世界のエグゼクティブに学ぶストレスフリーな働き方」