昨日、麻生太郎総理大臣の所信表明演説がありました。解散総選挙では、民主党との一騎打ちの様相を呈しています。麻生太郎さん率いる自民党か、小沢一郎さん率いる民主党か、非常に興味深いところです。

現在、日本は岐路に立たされています。日本の舵取りをするという意味では今回の選挙はこれまでにない位重要なものでしょう。今回は著名人を通し、リーダーシップについて考えてみましょう。

象徴的なリーダーは誰か?

まずは技でリードする、次に心でリードする
「あなたがリーダーと言う言葉を聞いて、直ぐに思い浮かぶ人は誰でしょう?」-企業内研修において、リーダーシップをテーマに行うことがあります。受講生にこのような問いかけをします。よく名前が挙がる方を思いつくままに挙げると、小泉純一郎さん、星野仙一さん、カルロス・ゴーンさん、歴史上の人物では、織田信長、坂本竜馬等です。

大リーグのイチロー選手や元Jリーガーの中田英寿さんなど、世界的なレベルのプレーヤーはあまり名前が挙がりません。そういう方々を率いるのがリーダーなのでしょう。ダイエーの王監督よりも巨人の長嶋元監督の方が名前が挙がります。

技よりも心で引っ張る象徴的なリーダー

上記の名前から考えて見ると、淡々と技を究めた職人のような方はリーダーイメージが薄いようです。確かに卓越した技能を持つ職人は少数の弟子を一人前にする形のリーダーであり、多くの方を魅了するような方ではありません。小泉さんや星野さんは信念が強く、感情の起伏も激しいイメージです。長嶋さんも然りですね。

企業の中で考えると、まずは技、つまり、専門能力に磨きをかけ、組織の中での貢献や成果・実績を積んでいくことです。そういうレベルになれば、リーダーとして登用され、チームを任されます。今度は個人からチームのパフォーマンス(実績)が問われるので、いかにメンバー一人ひとりにやる気を出させる、モチベーションを高くするかが問われます。

ハートに火を点けるのがリーダーの仕事とも言えそうです。ここでは、専門性にも増して、人間性が問われてきます。組織が大きくなればなるほど、専門性(技)よりも人間性(心)といえそうです。

今、リーダーシップ論の世界ではサーバントリーダーシップ(部下を支援するリーダーシップ)がかなり浸透してきています。強制目標よりも納得目標という言葉があるように、納得がモチベーションの原動力になります。それには、対話、コミュニケションが重要です。

よって、心でリードするイメージの強い、上述の方々が象徴的なリーダーとして直ぐに思い浮かぶのでしょう。小泉さん、星野さん、長嶋さんは技よりも心でリードするイメージが強いですね。「記録の王、記憶の長嶋」という言葉があるように、単純に記録だけで見れば圧倒的に王さんに軍配が上がります。

しかしながら、「ミスター」と呼ばれるように、長嶋さんは国民的英雄です。ここぞという時に強いということは勿論記憶に残りますが、それ以上にコミュニケーション能力が卓越していることが重要です。

リーダーとはコミュニケーションであるといっても過言ではありません。如何に伝えるか、コンパクトにわかりやすく伝えるには短文やキーワードが有効です。確かに、長嶋さんや小泉さんは決して長く伝えることはしません。短文でキーワードを駆使します。「巨人軍は永久に不滅です」「自民党をぶっ壊す」など、直ぐに思い浮かびます。

次のページでは、麻生さんや小沢さんを題材に、リーダーシップを考えていきましょう。