ビジネス文書/スピード仕事術

日程調整メールの書き方と5つのポイント【例文・テンプレあり】

ビジネスメールで打ち合わせや面接、営業の日程調整をするときの注意点は、何でしょうか? 例えば「都合の悪い日を教えてください」はNGです。たかがメールでも、されどメール。書き方ひとつで仕事の進行状況や印象は変わります。日程調整をスムーズに済ませられるよう、先方が返信しやすいメールを送りましょう。

鈴木 真理子

執筆者:鈴木 真理子

ビジネス文書ガイド

日程調整メールの主導権は、発注者(お客様)にある

相手が返信しやすいように書こう

相手が返信しやすいように書こう

日程調整をする際、お互いに「いつでもいいです」と遠慮しあうと、なかなか決まりません。基本的に、主導権は立場で決まります。自社が仕事を発注する、つまりお金を払う側なら、こちらの都合を先に伝えてかまいません。一方、仕事を受注する(お金をもらう側)なら相手がお客様ですから、先方の都合を優先します。
 
<目次>
 

日程調整メール:返信しやすい例文

一度読んだだけで理解でき、しかも返信しやすいメールは嬉しいものです。そういう人と仕事をすると、テキパキと仕事がはかどるうえ、思いやりも感じます。

おすすめは、メール本文に複数の候補日を挙げることです。忙しい相手に送るなら5~7つくらい候補日を挙げましょう。たとえ仕事を受ける側だったとしても、「こちらの都合で勝手を申しますが」と前置きすれば、先に提案しても失礼にあたりません。マナーをしっかり押さえてさえいれば、むしろ「仕事が速い」「やる気を感じる」と喜ばれることでしょう。

■返信しやすい文例
いつもお世話になっております。
△△社の鈴木でございます。

先日は○○のご内諾をいただき、ありがとうございました。
近いうちに貴社へ伺い、○○につき話を進めたいと思っております。
こちらの都合で勝手を申しますが、以下のいずれかはいかがでしょうか。

1.○月1日(月曜日) 14:00~15:00
2.○月2日(火曜日) 10:30~11:30
3.○月3日(水曜日) 15:00~16:00
4.○月4日(木曜日) 10:30~11:30
5.○月5日(金曜日) 14:00~15:00

上記のご都合が悪ければ、2~3つ候補を挙げてくださると助かります。

では、返信をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
 

日程調整メール:NG例

よくあるのは「都合のよい日はいつですか?」「都合の悪い日を教えてください」です。これはわかりにくい質問なので、返信する人は悩んでしまいます。せめて「○/○(○曜)~○/○(○曜)の間で」など、おおよその期間を示しましょう。また、「いつでもいいです」と書くと、ピンポイントで日時を指定される場合があります。「その日は先約があります」と断れば、「最初からそう言えばいいのに」とイラッとされかねないので注意してください。

■返信しにくい文例
貴社を訪問したいので、都合の悪い日時を全部挙げてください。こちらはいつでもいいですよ(^◇^)
 

日程調整メール:5つのポイント

  1. 何の件なのか、目的を入れる
  2. 開始と終了予定時刻を入れる:おおよその所要時間を見積り、終了予定時刻まで書くと、先方は予定を立てやすい。ただし、相手や案件によっては開始時刻だけにする。
  3. 候補すべてが都合の悪い場合を想定しておく
  4. 日時に気を取られ、場所を忘れていないか見直す
  5. 「返信をお待ちしております」と、さりげなく急かす
 

日程調整メールは、素早く返信しよう!

日程調整メールには、お互い素早く返信することも大切です。たくさんの候補を挙げたのに、1週間うんともすんとも言ってこない人がいると困ってしまいます。仮押さえすると、他の予定を入れられないからです。もし日頃から返事の遅い相手であれば、

『先約が入った場合にはご了承ください』

と書き添えておくのも一案です。あなたも日程変更などの再調整がない、一度で決まる日程調整メールを書き、仕事をサクサク進めましょう。

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