なぜ、今、「謙虚に問いかける」ことが重要なのか

リーダーシップの潮流として、指示・命令から共感・納得にシフトしました

リーダーシップの潮流として、指示・命令から共感・納得にシフトしました

欧米などの先進諸国では、人々が個人主義を主張し、競い合い、課題の遂行に重きを置く文化が育まれた結果、謙虚であることは低い価値観として位置付けられてしまったといいます。人間関係より課題遂行に価値を置く文化があるのは事実。

一般に、ものを知っていることが、高く評価されます。よって、自分が知っていることを人に話そうとします。

世界は今、技術がますます複雑化し、人々が互いに依存するようになり、社会が文化的に多様化しています。このことは、人間関係の構築が仕事を進める上でますます重要になってきたことを意味すると同時に、人間関係を築くこと自体が以前よりも難しくなっていることも意味します。

先程の若田船長のように、「謙虚に問いかける」ことを実践することで、チームは良好な人間関係を築くことができます。それを土台にすれば、メンバーが一緒に学んでいくことが可能になります。共に学ぶことでお互いの信頼が高まると、もっと心を開いて話し合えるようになります。そうすれば、様々な問題が発生しても、きちんと対処できることでしょう。

「謙虚に問いかける」という態度を育てるには、例えば、次のようなことをするとよいでしょう。

・自分自身に対して「今ここで何が起きているのか」「最も適切な対応は何だろうか」などと問いかけ、俯瞰的な視点で課題解決を図ること

・チームメンバーと職場を離れた、気持ちを楽にできる場に行き、食事やスポーツなどをする。そうした活動を通じ、異なる文化的背景を持つ人との人間関係を形成すること

以上、「謙虚に問いかける」ことを実践し、確かな人間関係と優れた組織をつくり、読者の皆さんがより豊かな毎日を送られることを願います。

参照文献:
「問いかける技術」 確かな人間関係と優れた組織をつくる 2014年刊 エドガー・H・シャイン著


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