誰もが知りたいのに、マナー本にはなかなか載っていないこと、意外と多くありませんか? そこで、私のマナースクールの生徒さんからもよく出る質問をピックアップし、「気まずい場面」の切り抜け方を伝授させていただきます。日々の人間関係の中で遭遇するケースや、相手を傷つけない思いやりの心を大切にした言動をまとめてみました。

 

名前を間違えて呼ばれた!

マナー本は、「こんなときどうする?」にはなかなか対応してくれません。

マナー本は、「こんなときどうする?」にはなかなか対応してくれません。

間違えやすい名前でなくとも、違う名前で呼ばれた経験は、誰しも少なからずあるはず。そんなとき、あなたはすぐに指摘する方ですか? それとも、相手に遠慮してそのままにしてしまいますか?

社交マナーの観点からは、お伝えするのが正解です。間違った名前を何度も呼んでしまった後で、誰かから指摘されたときの気まずさはおわかりのはず。後々本人が誤りに気づいたときのショックや恥ずかしさを考慮し、できるだけ早めにお伝えするのが相手の方への思いやりです。

但し、1度間違えただけで、すぐに訂正する必要はないかもしれません。その場だけの勘違いの可能性もありますので、1度はスルーし、再度間違えられたらお伝えするのが好ましいでしょう。その場合、「私〇〇ではなく△△なんです」と控えめに伝えたとしても、やはり相手は恐縮してしまいますね。そこで、「よく間違えられるんですよ」「覚えにくい名前で申し訳ありません」などとお伝えすれば、相手の方の気持ちも楽になるでしょう。


店員のサービスが悪かった!

店員のひと言で、せっかくの楽しい空気が冷めてしまうことも。

店員のひと言で、せっかくの楽しい空気が冷めてしまうことも。

ショッピングや食事を楽しんでいたのに、店員の横柄な態度や、心無いひと言によってなごやかなムードが壊され、せっかくの時間が台無しにされてしまった経験はありませんか? こんな時こそ、ご一緒の方に対する思いやりや気遣いが必要です。

不運にも、サービスや態度の悪いスタッフに当たってしまった場合、会話を他の話に切り替えてしまうのもひとつの手ですが、お互いに気まずい空気を引きずってしまうことになってしまいます。黙り込んでしまうのは一番避けたいこと。そこで、思い切って不満を上手く口にしてみてはいかがでしょうか。「教育が良くないわね」「責任者出せ、って言っちゃおうか」など、ジョークを交えながらあえて話題に出してみると、意外にもスッと切り替えができるもの。

これは、レストランでのお料理の味に関しても同様。人気のレストランや「おいしそうね」と期待して入ったお店だったのに、お料理の味にガッカリ。という経験も少なくないでしょう。相手の方が選んでくれたお店や、勧めてくれたお店でなければ、「ちょっと残念なお味ね」「あら、期待外れ。シェフに言っておくわ」と、不満を会話のネタとして楽しむのも大人の余裕ですね。


次のページでは、相手の気持ちをより和らげて、
気まずさを回避する社交術の例をご紹介!