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石井かほる出演『ダンス・アーカイヴ in JAPAN』(4ページ目)

日本洋舞史の100年を振り返る『ダンス・アーカイヴ in JAPAN』。第二回開催を迎える今回は、昭和初期を中心に初演された6作品を上演し、過去から未来へとアーカイブを繋ぎます。ここでは、出演および作品監修を手がける石井かほるさんにインタビュー。公演への想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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第一回開催時に作品監修された『白い手袋』と『食欲をそそる』もやはり石井漠先生の作品ですが、再演するにあたり何か資料はあったのでしょうか?

石井>『白い手袋』はビデオがあったので、そこから再現していきました。この作品も、やはり演劇的な要素がないんです。テーマ的なものはあるけれど、それは動きのテーマであって、身体のフォーメーションそのものでみせなければいけない。物語がないというのは、意外と難しいんですね。前回は新国立劇場バレエ団のダンサーをお借りして上演しましたが、バレエの方でなければあのフォーメーションの美しさは出なかったと思います。みなさんすごくよくやってくれて、とても面白かったですね。

このふたつは私もとても好きな作品です。漠先生がヨーロッパを周り、表現派風の時代の流れをくみ取りながらご自分のダンスの中に入れていった。それが今回上演する『マスク』や『機械は生きている』も含めたこの4作品だと思うんです。それだけに、こうしてまた再演できるのはとても嬉しいですね。

Ph

「白い手袋」 Photo by Takashi Shikama

 

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