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青山バレエフェスティバル-Last Show-(7ページ目)

今年3月末に閉館が決まっている青山劇場。1986年より2000年まで15回開催された『青山バレエフェスティバル』は劇場を代表する舞踊公演のひとつであり、最終公演となる今回はゆかりのダンサー・振付家が集い復活します。ここでは、『青山バレエフェスティバル』に長年出演し、佐多達枝振付作『ソネット』を踊る高部尚子さん、足川欽也さん、坂本登喜彦さんの三名にインタビュー! 作品、そして劇場への想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


この舞台へ託す想い、メッセージをお願いします。

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高部>舞台で踊るのは三年踊ぶりになります。足が痛かったこともあって、自分の中ではもう辞めたという気持ちもありました。けれど去年あたりから少しずつ良くなってきて、そのとき今回のお話をいただいたので、じゃあちょっと頑張ろうかなということになって。三年ぶりなので、当日どんな境地に至るのかまだわからないけれど、あとは若いひとに託して、日本のダンス界、バレエ界をどんどん繋げていって欲しいなと思います。

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足川>舞台当日、どういう精神状態になっているのか。肉体はだいたいわかってるので、どういう気持ちになるのか想像してみるんですけど……。これが本当に最後だと思って、踊りきれたらと。とにかく心を込めて踊りたいと思います。一緒に踊る高部さんと坂本さん、20数年たずさわってきた佐多先生の作品、僕らを使っていただいた青山劇場もそうですし、全てに感謝の気持ちを持って踊りたいと思います。

坂本>若いときは“負けないぞ”っていう気持ちがあったり、多少競い合っていたような思い出もあるけれど、今回はそういうことが問題なのではなく、気負わずに踊りたい。ベテランとみんなが呼んでくれるのならベテランとして、マイペースで舞台に立ちたい。もちろんお客さんを満足させなきゃいけないけれど、何かをみせてやろうではなくて、与えられたことに感謝しながら最後まで二日間踊り切れたら幸せだなと思っていて。僕はどちらかというと気負ってしまう方で、今日も佐多先生に注意されたばかり(笑)。少し冷静に、集中して、作品をお客さんに伝えたい。そして劇場の最後と作品のテーマとの繋がりを、お客さんに観ていただけたらと思います。

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 過去公演より




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