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沖香菜子『くるみ割り人形』インタビュー!(2ページ目)

東京バレエ団の12月公演『くるみ割り人形』で、主演を務める沖香菜子さん。沖さんは入団5年目の24歳、大役への抜擢が続く同団の次世代スターです。ここでは、開幕に先駆け沖さんにインタビュー! 作品への想いと意気込みをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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『くるみ割り人形』の魅力といえば?

沖>子供の頃から『くるみ割り人形』ならではの仕掛けが好きでした。クリスマス・ツリーが大きくなったり、壊れたはずのくるみ割り人形がくっついてしまうマジックのような演出の版もあったり、いろいろ工夫がもたらされてる作品ですよね。小さい子供にとっても、バレエを初めて観るひとにとっても入りやすい、誰でも楽しめる作品だと思います。

今年の東京バレエ団の目玉は、プロジェクション・マッピングですね。舞台が暗くなったときに映るらしく、紗幕に投影したりするとか。すごく夢のある世界になっているようなので、そこに自分が入っていけるのが今から楽しみです。

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『くるみ割り人形』リハーサル (C)Shinji Hosono



パートナーは梅澤紘貴さんが務めます。

沖>5月の海外ツアーと8月の『スプリング・アンド・フォール』で梅澤さんと踊って、その後『ドン・キホーテ』でも組んだので、今年はほとんど梅澤さんと踊っていた感じです。『ドン・キホーテ』では恋人同士という設定だったので、“ふたりはこういう性格で”とか、“実は彼らは幼馴染だったんじゃない?”なんて、一緒によく話してました。だからなのか、『くるみ割り人形』のリハーサルに入ったときも、まだ合わせてないのに最初からできるようなことがあったりして……。やっぱり続けて踊ってると違うんだな、って思いました。

梅澤さんはバレエ団に入ったのも私より前だし、年齢も上で、大先輩。普段はおっとりしてるんですけど、内に秘めてる何かがあるような気がします。言葉には出さなくても、目が燃えてますね(笑)。本番前は“できるかな?”って言ってたりするのに、いざ舞台に出るとひとが変わって、一気にはじけるんです。本当にすごいなって思うし、私もそこに引っ張られる感じがあります。身長差もそれほどある訳でもなく、だからといってポワントで立ったときに越さないくらいのバランスなので、組んでいても踊りやすいですね。

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『スプリング・アンド・フォール』(C)Kiyonori Hasegawa



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