年末恒例の舞台『くるみ割り人形』で、クララ役を踊る沖さん。
主演に選ばれた心境はいかがでしたか?

沖>毎年12月になると“ああ、『くるみ割り人形』の季節だな!”って思うような親しみのある作品であり、小さい頃から大好きな作品だったので、まさか自分が主役を踊れるとは考えてもみなかったですね。でも挑戦してみたい作品ではあったので、とても嬉しかったです。

お話をいただいたのは今年の夏。『ドン・キホーテ』のリハーサルに入って間もなくの頃、相手役の梅澤(紘貴)さんとふたりで先生に呼び出されたので、“もしかしてこれは、リハをやってはみたけれどやっぱりムリでしたーーって話なんじゃない?”なんてふたりで言って、ドキドキしてたんです(笑)。ところが『くるみ割り人形』の主演を、という思いがけない話ですごく驚きました。

クララを踊るのは今回が初めてです。『くるみ割り人形』は子供の頃にねずみ役で出たことがあって、バレエ教室のお姉さんが踊るクララに憧れた記憶あります。東京バレエ団に入ってからは、女の子、雪の精、兵隊、あと花のワルツを踊りました。そのときはひとつひとつの役をこなすのに必死で、ここはこうしてああして、と考えながら踊ってましたね。クララを踊っていた小出領子さんや佐伯知香さんのことを見ては、“ステキだな!”“わー、キレイ!”と思ったり……。まさか自分がそこで踊ることになるとは、全然想像もしてなかったです。

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『くるみ割り人形』リハーサル (C)Shinji Hosono