1.周りの環境に注目する能力を有していること
論理よりも五感を駆使し感覚を磨くことです
環境変化に対応するには、虫の眼のみならず、鳥の眼で全体を見渡す必要があります。環境変化に敏感になるためには様々なジャンルの情報収集をすることです。政治、経済、社会、技術など、多面的に変化を捉えることが必要です。
現在を的確に捉え、その上で10年後、5年後の近未来をイマジネーションできるかが舵取り役であるトップに求められる重要な能力です。今の日本企業では日立製作所やパナソニックが業績回復組ですが、ソニーが泥沼から抜け出せないのはこの部分の違いでしょう。
2.新しいアイディアに対してオープンであること
多くのイノベーションは今までの常識を打ち破ってきたものばかりです。10人のうち9名が反対で、1名のみが賛成するようなものが新しい価値を創っているのです。今までの常識や既成概念から離れ、真摯にアイディアを受け入れることです。セッション技法の代表的なものである「ブレインストーミング」はルールとして一切の発言を否定しないことを挙げています。まずは受け入れることです。やりとりの中から創発的にアイディアが生まれてくるものです。
「オープン」はネットワーク社会を勝ち抜くためのキーワードです。閉じないでいつも開いているスタンスはイノベーションを起こす基本的姿勢です。逆に、「クローズド」は自己完結型のスタンスですので、化学反応は起きにくくなります。