上海/上海の観光

週末に行ける! 上海の新定番を巡る2泊3日の旅プラン(3ページ目)

街自体が常に変化している上海は、見るべき場所もめまぐるしく変わります。観光の点では名所旧跡は少ないものの、租界の時代を経たため、中国の他の街にはない見所が点在しています。定番スポットをおさえつつ、話題のレストランやバーなど、今訪れたい新定番も盛り込みました。金曜から週末にかけて行く、2泊3日のホットな上海弾丸ツアーです!

森 麻衣佳

執筆者:森 麻衣佳

上海ガイド


15:00~ オールド上海を感じられる武康路界隈を散策

武康路

武康路は地元上海人から愛されている通り。自転車のレンタルもできます(パスポートとデポジットが必要)。

タクシーに乗って武康路へ。旧フランス租界の趣を濃厚に残し、情緒にあふれる通りです。界隈には租界時代に建てられた邸宅が保存建築としていくつも残っています。1930~40年代の上海を舞台にした映画「ラスト、コーション」でヒロインが最後に車夫に告げた行き先「福開森路」は、まさに武康路の旧名なのです。
周辺の復興西路、湖南路、安福路、五原路あたりもプラタナスの並木道が美しく、センスのいい店が点在。復興西路133号には「Urban Tribe」という上海発の人気ブランドの本店があります。洋服やアクセサリー、陶器類、中国茶などを扱っています。中庭で中国茶を飲むこともできます。


16:30~ 東台路でアンティーク探しなど

東台路

掘り出し物を探すのが楽しいストリート。

趣向を変え、次はディープな雰囲気の骨董街・東台路へ。武康路近くの「上海図書館」駅から「老西門」駅へ地下鉄で移動。実はここ、残念ながら開発計画でまもなくなくなってしまうといわれているストリート。今、上海を訪れたら見ておかなくては! 
小さな露店の骨董店がずらりと軒を並べています。売られているのは古い生活雑貨や骨董のレプリカなどが中心。値引き交渉はもうお約束ですね。「自分だったらこの商品にいくらの値段をつけるか」と直感で考えた上で、笑顔で交渉するのがポイントです。租界の時代を経てきただけに、上海のアンティークは洋風のものが多いのが特徴。レトロなグラスやガラスのキャンディーボックスなどはお土産におすすめ。ホコリをかぶっていても洗えば問題なし! 露店の奥に構えているお店に、時々渋くていいものがあります。

中国風アフタヌーンティー

中国茶はマグカップで出され、何度でもお湯を足してくれます。

骨董よりもお茶をしたい、という場合は武康路散策を早めに切り上げて巨鹿路へ。
「慧公館」という洋館レストランで中国風アフタヌーンティーを楽しめます。14時半から16時半までの間、中国菓子をメインにしたアフタヌーンティーセット(88元、サービス料別)を出しており、中国茶でもコーヒーでも組み合わせられます。ただし結構量があるので、夕食を考えてほどほどに。

ちなみに、同じ巨鹿路にある「Ying Spa」はマッサージのおすすめ店(巨鹿路417号)。1時間の足マッサージで138元。きれいで静かで、食事まででき(会員は無料、会員でなくてもサービスで出してくれることがあります)、コスパが秀逸です。

<DATA>
慧公館 
住所:巨鹿路168号
TEL:400-820-2028 ※なるべく予約を
営業時間:10:00~22:00(アフタヌーンティーは14:30~16:30)
アクセス:地下鉄1、10号線「陝西南路」駅より 徒歩13分


18:00~ 新天地に移動

新天地エリアへ移動します。新天地は上海のおしゃれリノベーションスポットのさきがけ。東台路から歩いて行くこともできる距離ですが、露店が並ぶ風景とは180度異なります。新天地時尚というショッピングモールにはティーバッグの中国茶ブランド「TEAONE」が入っています。お土産はここで一気に買ってしまいましょう。


19:00~ 孔雀で四川料理の夕食

孔雀内観

新天地店は2階建てで、1000平方メートルの広い空間。インテリアはすべてブルー!

中国各地の最新の料理が味わえるのも上海の魅力。四川料理の人気レストラン「孔雀」の新天地店が2014年10月にオープン。四川から来たシェフが作る本格的な料理は、辛いだけでなく深さのある味わい。食材も多くを四川から空輸しています。ビビッドなブルーでまとめられた空間で、スパイシーな料理を楽しんでください。

<DATA>
■孔雀
住所:新天地北里235号2単元(黄陂南路沿い)
TEL:021-5757-5799
営業時間:11:00~14:30、17:00~21:30
アクセス:地下鉄10号線「新天地」駅より 徒歩7分、地下鉄1号線「黄陂南路」駅より 徒歩3分

辛いものが苦手な人は新天地内にある王道の「鼎泰豊(ディンタイフォン)」へ。名物小籠包はもちろん、何を頼んでも外しません。


21:30~ 最後の夜はバーSpeak Lowへ

スピークロウカクテル

四川山椒を使ったスパイシーなカクテル「-麻-garita」は上海オリジナル。

食事の後は新天地周辺を散歩。新天地内のジャズレストランで生演奏を楽しむのもよし、馬当路沿いに並ぶ店でゆっくりワインを楽しむのもよし。夜中まで人でいっぱいです。

しかし、上海最後の夜の私のイチオシは、復興中路にあるバー「Speak Low」です。ニューヨークで活躍する日本人のトップバーテンダー・後閑信吾さんによるバーで、2014年6月にオープンしました。建物は老房子(ラオファンズ)と呼ばれる古い4階建ての家をリノベーション。オールド上海とオールドニューヨークをミックスしたような隠れ家バーの雰囲気です。
後閑さんは世界のカクテルコンペティションで優勝した腕前の持ち主。カクテルがおいしいことはもちろん、異国情緒と遊び心にあふれた空間は本当に特別。多国籍のおしゃれなお客さんでいっぱいです。後閑さんご本人も時々上海に来ています。
住所通りに行くと「OCHO」というバーのツールショップしかないのですが、ここに入って「Speak Lowは?」と聞いてみてください。思い出深い夜が始まります。

OCHO

OCHOではバーやドリンクに関する道具、書籍などを販売。ここがバーの入口です。

<DATA>
■Speak Low
住所:復興中路579号
TEL:021-6416-0133
営業時間:18:00~翌1:30(金、土曜は~翌2:30)
アクセス:地下鉄1、10号線「陝西南路」駅より 徒歩13分
※OCHOも同様

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます