上海の旬のカルチャーとショッピングを楽しめる最新スポット

衡山坊入口

租界時代に建てられた住宅群をリノベーション。コンパクトにまとまっているため、ミニ新天地とも呼ばれています。


大型モールが林立する上海の一大商圏・徐家匯(シュージアフイ)エリアの一角に、新しい商業スポット「衡山坊(ホンシャンファン)」が登場しました。匯金百貨の裏手、衡山路と天平路が交差するところに位置しています。20世紀前半の古い集合住宅と11棟の一戸建ての建物をリノベーションしたスポットです。
昨年頃から飲食店などが少しずつ登場し、現在も一部工事が続いていますが、衡山坊の軸となる「衡山・和集 The Mix Place」という4棟の施設が2015年11月にオープンしました。

「衡山・和集 The Mix Place」はブックストアのDr. White、ライフスタイルショップのMy Black Attitude、メンズにフィーチャーしたキュレーションショップMr. Blue、そしてレディスオートクチュールのThe Red Coutureから成ります。いずれも店名の看板は出ていません。


日本の雑誌も豊富に揃う、コンセプチュアルなブックストア

Dr. White外観

洗練された雰囲気のブックストア。早くも上海のデザインやファッション、メディア関係者が多く立ち寄るスポットになっています。(写真提供/The Mix Place)


目玉はなんといっても3階建てのブックストアDr. Whiteです(表には「Mix Paper」と書かれています)。「方所」という広州発の有名な書店が手がけています。成都や重慶でも展開している書店ですが、上海版は方所という名前も出さず、独自のスタイル。上海の著名なカルチャー誌の元クリエイティブディレクターがマネジメントしているだけあり、本のセレクトから見せ方、イベントの企画まで、テーマの掘り下げ方が秀逸です。映画にまつわる書籍を多く揃えていることも特徴。映像やアート、ニューメディア(新媒体)などに関するイベントも開催し、カルチャーサロンの役割も果たしています。

雑誌フロア

3階の雑誌フロアには日本の雑誌がずらり。中国の人が日本の文化に注目していることを実感できます。(写真提供/The Mix Place)

本は輸入本を多数揃え、国内のものとあわせて3万冊近くあります。欧米の文学やデザインブックのほか、日本の雑誌や翻訳書もたくさん!
1階は映画に関係する書籍やCDのほか、カフェも併設。2階にはデザインや建築、アート系の本を揃え、ポップアップストアやイベントスペースもあります。3階は国内外の雑誌を厳選してラインアップ。休刊した雑誌やバックナンバーもあり、雑誌文化への思いを感じられます。ドイツの出版社Gestalten(ゲシュタルテン)のコーナーではデザイン文具や雑貨も扱っています。このほか、映画を上映できるサロンも備えています。

この書店を発端に、上海には間もなく日本の「MUJI BOOKS」や、2016年には台湾の「誠品書店」(蘇州店は2015年11月にオープン)も登場します。オンライン書店におされて実体店舗が激減していた上海で、コンセプチュアルなブックストアの出現は新たなムーブメントといえそうです。


Dr.Whiteエントランス

エントランスのショーウィンドウには雑誌のカバーのようにその月のテーマが書かれています。オープニング企画の一つとして、写真家の森山大道氏にもフィーチャー。

〈DATA〉
■衡山・和集 The Mix Place Dr. White
住所:徐匯区衡山路880号
TEL:021-5424-0100
営業時間:10:00~22:00 無休 
アクセス:地下鉄1,9,11号線「徐家匯」駅 匯金百貨出口より 徒歩2分







>>次ページ:ブックストア以外の3棟の施設も紹介