上海/上海の観光

週末に行ける! 上海の新定番を巡る2泊3日の旅プラン

街自体が常に変化している上海は、見るべき場所もめまぐるしく変わります。観光の点では名所旧跡は少ないものの、租界の時代を経たため、中国の他の街にはない見所が点在しています。定番スポットをおさえつつ、話題のレストランやバーなど、今訪れたい新定番も盛り込みました。金曜から週末にかけて行く、2泊3日のホットな上海弾丸ツアーです!

森 麻衣佳

執筆者:森 麻衣佳

上海ガイド

初めての人もリピーターも! 上海の旬を巡る、2泊3日のモデルコース

外灘夜景

この夜景を見ずには帰れない! 外灘エリアはリピーターも必見です。

上海は現在もかなりのスピードで街が変化しています。中国13億人の巨大市場へつながる入口として、国内外から様々な人やお店、ブランドが集まり、訪れるたびに見るべき場所が変わります。

歴史的には中国近現代史のメインの舞台となった街。19世紀半ばから約100年の間租界の時代を経たことで、洋風建築や著名人の足跡、かつて日本人が居留していたエリアなど、中国の他の都市にはない見所が点在しています。街歩きこそが上海の旅の醍醐味といえるかもしれません。上海の旬と個性を感じられる、2泊3日のモデルコースを提案します!(正午前後に上海着、帰国は夕方発の飛行機を想定したプランです)

1日目 上海着

空港から市内に入り、まずはホテルにチェックイン。近くに銀行があれば両替も済ませましょう。1日目は上海に来たらおさえておくべきスポットを中心に巡ります。

14:00~ 生煎(焼き小籠包)でスタート!

生煎

生煎(ションジエン)は一人前で4個入り。全部食べるとかなりの量です。

上海での1食目は、地元のソウルフードからスタート。ランチにはちょっと中途半端な時間ですが、「黄陂南路」駅近くにある「東泰祥」は24時間営業なので安心。ここの生煎は昔ながらのレシピを復活させて作った正統派。上海の人たちから愛されているやさしい味です。お腹が空いていれば麺類やワンタンもおすすめです。どれをオーダーしても安くておいしい! ただし、粉物なので食べすぎに注意。軽めにすませましょう。


14:30~ 淮海中路で最新スポットチェック

淮海中路

エルメスの路面店は淮海中路の新名所。築100年以上のレンガ造りの建築をリノベーションしたラグジュアリーなメゾンです。

そのまま歩いて淮海中路へ。このあたりはおしゃれな上海人が買い物をするエリア。K11をはじめ、ブランドショップやショッピングモールが並んでいます。なかでもひときわ目立っているのは、2014年9月にオープンしたエルメスの旗艦店「メゾンエルメス」。3階にはカフェスペースがあり、ピュイフォルカの銀食器でコーヒーやシャンパン、スイーツを楽しめます。
隣に立つ「上下 SHANG XIA」の路面店も必見。エルメス傘下の中国人デザイナーによるブランドで、日本人建築家の隈研吾さんがショップのインテリアを手がけています。


15:30~ 中国テイストの豫園か、迷路のような路地が魅力の田子坊か

豫園

豫園は面積約2万平方メートルの江南式古典庭園。中国の美と文化を感じられます。

ここで地下鉄かタクシーに乗り、観光名所もおさえておきましょう。
豫園は外灘と並び、上海で最も有名な観光スポットです。江南様式の伝統的な庭園で、その周りに中国らしいテイストのお土産を売る店や飲食店がたくさん集まっています。有名な小籠包の店「南翔饅頭店」もここにあります。上海を訪れたなら一度は見ておきたい場所です。

豫園に既に行ったことがあれば田子坊へ。様々に入り組んだ路地に集合住宅が立ち、1階に小さなショップやギャラリー、カフェなどがぎっしり入っています。上の階には実際に人が生活しています。迷路を歩いているような楽しさがある、上海らしい場所。
中国国内の観光客も大勢やってきますので、豫園も田子坊も人でいっぱいです。

田子坊

店が常に入れ替わるのも田子坊の特徴です。

<DATA>
■豫園
住所:安仁街218号
アクセス:地下鉄10号線「豫園」駅より 徒歩10分

■田子坊
住所:泰康路
アクセス:地下鉄9号線「打浦橋」駅より 徒歩5分



17:30~ 外灘へ。裏外灘エリアに注目

裏外灘

裏外灘一帯は映画のセットのような通り。結婚写真の撮影スポットとしても人気。

上海観光のハイライト、外灘へ移動。「南京東路」駅で降り、南京東路歩行街を通って行きます。
外灘とは租界時代に建てられた重厚な西洋建築が並ぶ中山東一路の一帯を指します。多くの建物の中にホテルやブランドショップなどが入っており、シルク雑貨の店「ANNABEL LEE SHANGHAI」もこの界隈にあります。

また、外灘のペニンシュラホテルの裏通りに位置する圓民園路と虎丘路という通りに注目。このあたりは裏外灘や外灘源、ロックバンドとも呼ばれ、11棟の歴史建築を昔の姿に再生させるプロジェクトが進行中です。既に建物内にブランドショップやレストランなどがオープンし、上海の新しい観光スポットになりつつあります。虎丘路20号にある「上海外灘美術館」は興味深い企画展が多い美術館。現代アートが好きな人は豫園や田子坊を早めに切り上げて訪れてみてください(チケット販売は17:30まで)。


19:30~ 地元の食通に人気のレストランでディナー

南麓

金牌扣肉は豚肉の煮込みを薄く切ってピラミッドの形にしたもの。饅頭に挟んで食べます。

夕食は外灘の裏通りにひっそりたたずむ、オールド上海の雰囲気にあふれる素敵なレストランで。「南麓・浙里」は杭州の料理をメインに、上海や蘇州の料理も楽しめるレストラン。地元の食通たちからも人気の高い一軒です。表通りのレストランに比べるとここは比較的リーズナブル。サービスで出される突き出しの干し豆腐や高菜もおいしく、これだけでお酒がすすみそう。名物の「金牌扣肉」、大根の前菜「醤蘿卜」などもおすすめです。

<DATA>
■南麓・浙里
住所:上海市四川中路216号1楼
TEL:021-6323-1797
営業時間:11:00~14:00、17:00~21:00
アクセス:地下鉄2、10号線「南京東路」駅より 徒歩10分


21:30~ 外灘の夜景を堪能

外灘

ライトアップは夜11時頃まで。時期によって異なります。

外灘の建築群は夜になるとライトアップされ、その眺めは何度見ても壮観です。黄浦江を挟んだ向こう岸は未来都市のような高層ビル群。記念写真を撮ったり、黄浦江を行きかう船を眺めたりして、上海の夜を満喫してください。

さて、ここでホテルに戻ってもいいのですが、せっかくの週末の夜。まだ余力があるなら、今一番話題のスポットに寄ってみませんか? 


22:00~ Hakkasanで点心ナイト!

Hakkasan点心

週末の夜はモダン広東の点心とカクテルを。土日はブランチも行っています。

今の上海のマストアドレスといえば、外灘18号という建物に入っている「Hakkasan」があげられます。ロンドンでミシュランの星をとったモダン広東キュイジーヌのレストランが逆輸入の形で2014年上海に上陸しました。ただしここ、食事で行くと一人あたりの平均予算500~600元とかなり高価。そこまでお金をかけたくない場合は、店内に2箇所あるバーを利用するのがおすすめです。

金曜と土曜の夜は11時から翌1時までの2時間、「Dim Sum Late Nights(点心ナイト)」が始まります! 点心を単品(28元~)で注文することができ、カクテルも各種80元で揃うのです(サービス料10%別)。店内は外灘の絶景や音楽と共に上海の夜を楽しむ人たちであふれます。
市内中心の治安はかなりいいですが、夜遅いのでタクシーでホテルに戻りましょう。

Hakkasanバー

金曜と土曜の夜は9時からDJが来て、クラブのようになります。

<DATA>
Hakkasan Shanghai 
住所:上海市中山東一路18号 外灘18号5F
TEL:021-6321-5888
営業時間:11:00~15:00(土、日曜のみ)、17:30~24:30(金、土曜は~翌3:00、日曜は~24:00) 無休
アクセス:地下鉄2、10号線「南京東路」駅より 徒歩10分


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