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牧阿佐美『A.M.ステューデンツ』インタビュー! 前編(4ページ目)

プロダンサーの育成を目指し、1979年に結成されたA.M.ステューデンツ。牧阿佐美バレヱ団主宰・牧阿佐美氏による指導のもと、これまで数多のダンサーを輩出してきました。この秋には第31期生オーディションを開催し、明日のスター候補を募ります。ここでは、主宰の牧阿佐美氏にインタビュー! A.M.ステューデンツの教育方針とその想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


クラス分けはどのようにされていますか?

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(C) TOKIKO FURUTA

牧>キャリアです。例えば中学二年生でも、オーディションに初めて受かったらまず下のクラスに入ってもらいます。逆に小学校生のときに入って中学二年生になった子は、上のクラスに上がります。中学一年生まで近所のお稽古場でのんびりやってきた子と、A.M.ステューデンツで訓練してきた子とでは、キャリア、稽古量が違うので、下のクラスである程度やってからでないと付いていけないんです。その後のクラスの進級に関しては、それぞれの成長を見て私が決めていきます。

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(C) TOKIKO FURUTA

お教室がみんな違いますから、やはりクセを取るのはちょっと時間がかか ります。でも、そのクセが悪いとは子どもには言えないので、良い方の型を早く覚えてもらうようにする。そのクセは良くないわね、と言われて理解するのは20歳を超えてからですね。若い内はクセがマズイと言われたらやる気がなくなったり、地元の先生が悪いと思ってしまうこともあるでしょう。でもそのクセはバレエを始める前からのものだったり、生まれつきのものだったり、体型上のものとか、日 頃の姿勢によるものかもしれない。どこでクセが付いたかはわからない。

いつも私が言っているのは、オーディションに受かるということは、みなさんの習ってきた先生の教え方がいいからですよ、ということ。ちゃんと教えていただいてるから受かっているんですよ、と伝えています。

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(C) TOKIKO FURUTA



オーディションに受かっても、A.M.ステューデンツと平行して従来の教室に通うことを条件としていますね。

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(C) TOKIKO FURUTA

牧>A.M.ステューデンツの稽古は土日の月3回なので、それだけで上手になるという訳ではない。地元のお教室に通いながら、週に一回A.M.ステューデンツで調整をする。A.M.ステューデンツで学んだ内容を理解し、それでまた地元のお教室に戻ったときに、先生方に教わったことを基に自分自身で反映していくということが大切なんです。

A.M.ステューデンツに受かっても、橘バレヱ学校に入らなきゃダメですよ
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(C) TOKIKO FURUTA

とは一切言いません。ときにはA.M.ステューデンツに通っていた子が中学生くらいになると、同年代の子がお教室にいないということで、地元の先生が橘バレヱ学校に連れてくることもあります。ウチの教室ではもうこの子と一緒に稽古ができる生徒がいないので、橘バレヱ学校に入れてくださいと……。そういう場合はお入れしますが、こちらから誘うことは一切しません。

橘バレヱ学校の生徒さんの中でA.M.ステューデンツのオーディションを受ける子もいますが、受かる子もいれば、落ちている子もいる。落ちたらまた一生懸命お稽古をして、上達したからともう一度受けて、受かればA.M.ステューデンツと並行して通っています。

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(C) TOKIKO FURUTA



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