起業・会社設立のノウハウ

あなたは転職派?起業派?起業向きなのはこんな人!

起業に向いている人、いない人がいます。どんな人が起業に向いているのか、良く聞かれる質問の一つでもあります。起業支援と転職支援、2つの仕事を掛け持ちしたことがある経験から、起業向きの人のマインドについて分析します。

中野 裕哲

執筆者:中野 裕哲

起業・独立のノウハウガイド

起業向きの人とは

「起業に向いている人ってどんな人ですか?」

こんな質問を受けることがあります。この質問には私なりに、明確な答えを持っています。というのも、実はガイドが起業コンサルタント(R)として起業支援の仕事を始めたころ、同時に転職エージェントとして、転職支援の仕事も並行していたからです。例えば、こんなことがありました。同じ日に、たまたま同じ年齢の33歳の人がそれぞれ相談に来たのです。1人は起業したい人、1人は転職したい人。後者は転職活動も不安なタイプの方でした。同じ年齢なのに、考え方や適性が驚くほど違う。とても興味深い良い経験をしたと思っています。今回は、そうした典型的な思考回路の違いも踏まえ、起業向きの人についてガイドなりの分析をしてみたいと思います。

こんなバカな上司の下で働きたくない!

転職派と起業派。その思考回路には明確な違いがある。

転職派と起業派。その思考回路には明確な違いがある。

会社員をやっていれば、誰でも一度は感じる不満ですよね。上司は選べないですから、仕方ないともいえます。

A:「もっと良いやり方があるのに!だったら自分が会社を作ってしまおう。もっとうまくやる!」
これが起業派の考え方です。

B:「もうやってられない。上司をチェンジしたい(=会社をチェンジしたい)」。
これが起業には不向きな人の考え方です。

そう。常に誰かに与えられることを前提として考えるのでなく、自分で切り開いたほうが早いと考える人が起業に向いているといえます。

この会社では自分のやりたいことが実現できない!

大企業であればあるほど、老舗企業であればあるほど、既存のやり方を変えることは難しくなります。なぜなら、新しいビジネスを導入し変革するためには、うまくいっていた時代がある「既存のやり方」を捨てる必要があるからです。ただ、既に時代と合っていなかったら?このまま、そのやり方を続けていたら沈没するとわかっていたら?

A:「起業を急がなきゃ!誰かに先にアイデアを実行されてしまう!」
これが起業派の考え方です。

B:「泥船から脱出して、その分野で実績もある別の良い会社に転職しよう」
これが起業に不向きな人の考え方です。


既成概念にとらわれないこと、爆発的なパワーで推進できること、スピードとチャンスを活かすタイミングが大事だとわかっていること。そして、「自分が何とかしなきゃ!」という使命感があること。起業に向いている人の特徴です。

本当にやりたいことがあってそれを本気で実現したいなら、起業も視野に入れて、一度、ゼロベースで考えてみることをお勧めします。

会社員として生きる以外の人生なんてオレには無理だ!

起業支援を行っていて感じること。それは、起業を決意した人の多くが「世の中を幅広い視野で判断していること」です。逆にいうと、限られた情報に頼ることはありません。

A:「最初の2年間は年収100万円かもしれないけど、3年後には年収2,000万円を目指す!オレにはできる!」
これが起業派の考え方です。

B:「年収600万円なんだけど、なんとかこれを年収650万円にしたい!」
これが起業には不向きな人の考え方です。


常に待遇が頭をよぎり、そして、安定+アルファを求めます。積み上げ思考ともいえるでしょう。

起業すれば、見知らぬ世界が広がっています。一旦、待遇をかなぐり捨てても、世の中に貢献することができれば、結果として大金を手にできるかもしれない、その可能性を秘めています。「自分なんて、起業はできないよ」。そう思うか、思わないか。その思考の違いともいえるでしょう。

能力? 経験? 自己資金? 年齢? できないと決めつけている本当の理由はそれですか? 実は、マインドでは? 一度の人生を後悔なく生きるためにも、考えてみましょう。

居酒屋で上司の悪口をいう時間がもったいない!

会社員をやっていれば、不満分子に誘われ、居酒屋で上司の悪口大会に参加させられてしまうこともありますよね。

A:「バカバカしい。そんな時間があったら、何か一つでも身につけよう」
これが起業派の考え方です。

B:「とりあえず、この派閥にさえ入っていれば、安泰だ」
これが起業には不向きな人の考え方です。どの会社に入っても、器用にうまく生きていけるのかもしれません。


不満や愚痴を言い合っている時間。その時間、もったいないと思いませんか? 流されていませんか? 永遠にその生活を繰り返しますか?

つきあう人間を厳選する。周りをポジティブな人間で固める。これが起業実現の第一歩といえるでしょう。実行を伴わないこと、失敗を恐れることなど、ネガティブな発想をしていて、起業などできないからです。

キャリアアップのために何か始めよう!

能力をUPさせるために、何かを勉強しようと考える。とてもいいことですよね。素晴らしいことです。

A:「起業から逆算すると、この1年でWeb集客の知識を身につけておくべきだ」
これが起業派の考え方です。

B:「キャリアアップのために英語か資格の勉強でもしようかなぁ」
これが起業には不向きな人の考え方です。


つまりは、目的が決まっている実戦的な経験・能力のUPしか、起業に近づくルートはないということ。起業したかったら、あなたがすべきことは、自己啓発本を読むことでも、MBA資格を取ることでもありません。それでは、ある意味、同じところをグルグルと廻っているだけで、一向に前進できなくなるかもしれないですよ。人生は短いです。大事なのは実行です。

あなたは起業派?

いかがでしたか?典型的な例なので、決めつけ感を感じるかもしれないし、全ての方に当てはまるものでもありません。ただ、一ついえるのは、起業するには、「何が何でも実現したい!」という強い意志が必要だということです。
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