「FLOS(フロス)」が新作を発表
「フロス」社は1962年イタリアメラノにて設立。住宅照明及び建築照明を提供する国際企業である。創造性豊かで革新性あふれたデザインで知られる。アッキーレ・カスティリオーニ、フィリップ・スタルク、アントニオ・チッテリオなど著名デザイナーを起用、数々の名作を生み出してきた。ARCO(アルコ)、「BRERA(ブレラ)F1)、FUCIA(フクシア)3などはロングセラーの代表格。高級マンションのモデルルームやラグジュアリー家具のショールーム、あるいは知人友人宅で見たことがある方も少なくないはず。そんな照明ブランド「フロス」から2014年秋の新作が発表された。今回デザインを手掛けたのは、マイケル・アナスタシアデス。1967年キプロス島生まれ、ロンドン在住。2013年、ユーロルーチェ(国際照明見本市)で「フロス」から作品を発表している。シンプルでクラフト感あふれた、感性に働きかけるデザインが魅力。
「String Lights」と「IC Lights」
「String Lights」は、12mと22mの2種類用意された長いコードが特徴的だ。コードの取り方で組み合わせが自在に。場所を選ばず、可変性に長けている。本体は丸形と二等辺三角形の2パターン。ともに直径は190mmである。普段電車から見える風景、規則的に並ぶ電信柱の電線からヒントを得たという。オンオフのスイッチはコンセントに差し込む近くの円柱頭部。余計なものをそぎ落とした、シンプルな発想が貫かれている。
「IC Lights」は、ジャグリング(複数のボールなどの物体をわずかな時間差で放り投げ受け取る、といった動作を繰り返すパフォーマンス)からアイデアを得たプロダクトである。200mmと300mmの2サイズ。テーブル、フロア、ブラケット、サスペンションの4通りをラインナップした。
23日に行われた「FLOS SPACE(フロススペース)」でのプレス発表会には大勢のメディア関係者が集まった。イタリア本社よりフロス代表ピエロ・ガンディーニおよびデザイナー当人、マイケル・アナスタシアデスからプレゼンテーションが行われ、その世界観が披露された。
掲載画像すべて「日本フロス」提供
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