外国人旅客数が逆転

関空

活況を取り戻し始めた関空

2014年度上期に関西国際空港(関空)の国際線を利用した外国人旅客数が前年同期比31%増の約321万人と過去最高となった。一方の日本人旅客数は317万人。この数字の逆転は、開港以来初めてのことだ。一時は存在意義さえ問われていた関空。関空が復活し、外国人観光客に受け入れられている理由とはいったい何か。

関空が外国人観光客で盛り上がる5つの理由

理由1:円安トレンド
アベノミクスによる円安トレンドは訪日外国人観光客数を伸ばす効果をもたらしている。ショッピングにおいて、日本ならではの製品を購入する際に買いやすくなったというだけではない。同じ製品の内外価格差によって本国でも購入できるものを、あえて日本で購入するというケースも多くなった。先日、ガイドの仕事仲間が東南アジアから来日した際、本国よりもかなり安いという理由でiPadを購入していた。円安トレンドが続く限り、訪日外国人観光客数は増えていく。当然だが関空利用者も増えていく。

理由2:ビザ発給要件緩和
2013年7月にタイ、マレーシアの短期訪日観光のビザを免除した。またベトナムやフィリピンは、3年間以内であれば何度も訪日できる数次ビザの発給を始めている。要件緩和により、2013年上期から2014年上期の訪日者数は1.5倍以上伸びている(日本政府観光局調べ)。

理由3:関空の免税店強化
関空は免税店展開にも力を入れている。観光の大きな楽しみの一つはショッピングだ。関空には日本の免税店の他、韓国のロッテデパートなどもすでに免税店として入っているが、全体的により力を入れ、2015年3月までに免税エリアを現在の約1.4倍に拡張する計画だ。ちなみに伊丹空港にはこのような大型免税店はない。

理由4:日本人旅客者の伊丹志向
東京から大阪に出張する場合、新幹線を利用するケースと飛行機を利用するケースの両方がある。ビジネスベースで考えると伊丹空港から大阪市街地へのアクセスの方が便利。ビジネスマンが関空を使うメリットが少ないので、「関空=観光客、伊丹=ビジネス、観光客」という図式が生まれている。

理由5:LCCの増加
関空の国際線旅客便に占めるLCCの割合は2011年夏期の7.4%から2014年夏期には20.0%まで上昇した。従来からのピーチ・アビエーションなどに加え、中国の春秋航空、タイのエアアジアXなど海外のLCCも今年に入り、相次いで就航している。今後もLCCの増加は続き、インドネシアなど東南アジア諸国からの外国人観光客数の後押しとなるだろう。

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