これからの時代のリーダーシップとは

もはや縦社会ではない。このようなシーンが少ないほど風通しの良い会社であろう。

もはや縦社会ではない。このようなシーンが少ないほど風通しの良い会社であろう。

今回は、リーダーシップ論の新しい潮流をお伝えしたいと思います。リーダーシップ論の歴史的な系譜ですが、特性論→行動論(機能論)→状況対応論→コンセプト論の時代へと変遷しています。

第一世代である特性論の時代は、カリスマ性などに代表される先天的な要素が必要であると考えられていました。次の行動論の時代になってから、リーダーシップは開発できるものという捉え方になり、今日のような教育研修で扱われるようになりました。

激変する構造変革期においては、コンセプト論の中で変革型リーダーシップの提唱者であるハーバード経営大学院のJ・P・コッター氏のリーダーシップの在り方は適合しているかと思います。

さて、インターネットというデジタルコミュニケーション革命が起こり、いつの間にかネットワークの中でのリーダーシップを考えなくてはならない時代となりました。以前のような専制君主型のリーダーはトップダウン型であり、階層構造下での旧態依然としたリーダーシップスタイルです。

フラットな社会では「命令と服従」は通用しない

今日のようなネットワーク社会は、よりフラットな世界ですので専制君主型は時代に見合うものではありません。「命令と服従」という縦の関係ではなく、「納得と同調」という横の関係が求められるのです。

組織論の立場でも、ピラミッド型階層構造の組織からよりフラットなネットワーク型の組織にシフトしています。従来は組織のトップがビジョンや戦略を構想・策定し、下へ下へと降りてきて、それがマネジメント(管理職)では戦術になり、現場の第一線では戦闘になっていきました。

ネットワーク組織では、権限が委譲される分散型のシステムなので、それぞれのメンバーがまさしく社長の分身として、身の丈に合ったかたちで会社や部門のビジョン・戦略を策定することが求められます。集中管理から分散管理へのパワーシフトは、すなわちそれぞれの主体性が求められるということなのです。

世の中には“長”がつく役職は全てリーダーです。係長、課長、部長、社長というように統率する範囲は違えど本質的にやることは同じです。統率する組織のパフォーマンスを最大化するためには、メンバー一人ひとりのモチベーション(やる気)向上が求められるのです。