フォロワーシップとラグビー日本代表

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ラグビー日本代表が躍動した理由とは

「フォロワーシップ」とは何か? 私は2006年に「指導経験が一切ないままに」強豪早稲田大学ラグビー部の監督に就任し、2年連続で大学選手権を制しました。その後2009年に『リーダーシップからフォロワーシップへ』(阪急コミュニケーションズ)でフォロワーシップを紹介して以来、今では多くの企業やスポーツの現場に浸透してきたように思います。

そして2015年9月19日。我らが日本代表はワールドカップ初戦で強豪南アフリカを接戦の末撃破するという、史上稀に見る快挙を成し遂げました。この偉業は、まさにフォロワーシップを体現した組織のベストプラクティスになり得るのでないかと考え、興奮冷めやらぬ中筆を取った次第です。

すでにフォロワーシップを導入している方にとっては、自身のスタイルを補強する題材として、初めてフォロワーシップという言葉に触れた方にとっては、自身の組織を強固なものにするためのアイデアとして取り入れて欲しいと考えています。

今一度フォロワーシップを理解しよう

組織は大きく「リーダー」と「フォロワー」に分けられます。多くの場合、フォロワーの方が人数が多いにもかかわらず、これまでの組織論ではフォロワーに関する議論は欠けていました。リーダーが重要なのは言うまでもありませんが、フォロワーによる貢献が、組織を大きく変革するというのは、誰もが納得できることでしょう。

そしてこの「組織内のリーダー以外の人員が主体性を発揮すること」がフォロワーシップだと説明されていますが、それだけでは不十分です。真に機能する組織を作るには、「リーダーのリーダーシップ」「リーダーのフォロワーシップ」「フォロワーのフォロワーシップ」「フォロワーのリーダーシップ」というそれぞれのアクションを理解すべきと私は説明しています。

  1. リーダーのリーダーシップ:ビジョンを持って組織を引っ張ること
  2. リーダーのフォロワーシップ:フォロワーが力を発揮しやすいように組織を支えること
  3. フォロワーのフォロワーシップ:自主性を持ってフォロワーとしての立場で組織を支えること
  4. フォロワーのリーダーシップ:フォロワーの立場で、組織の目標に向かって引っ張ること
理解すべき組織に必要な4つのアクション

理解すべき組織に必要な4つのアクション

リーダーがリーダーらしさを発揮する(1)と、フォロワーがリーダーや組織を支える(3)は、容易にイメージできるはずです。しかしそれ以外に、あなた自身の立場に置き換えてみたときに、リーダーがフォロワーを支えたり(2)、その逆(4)のケースも多分にあるはずです。つまりリーダーにとってもフォロワーにとっても、リーダーシップとフォロワーシップはいずれも持つべき能力なのです。