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タイプ別、家計のお悩み・不安解消法(2ページ目)

ガイドのFP相談の経験から、家計のお悩み・不安のタイプは4つに分類されます。家計タイプ別のお悩み・不安の解消法について伝授します!

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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家計タイプ別、不安解消法

不安解消の王道は、夫婦で「現状把握」、「家計管理」、「ライフプラン立案」を協力して行うこと

不安解消の王道は、夫婦で「現状把握」、「家計管理」、「ライフプラン立案」を協力して行うこと

それでは、家計タイプ別に不安解消法を見ていきましょう。

■Type 1:第三者による応急措置が必要
この家計タイプの状態になっている多くのケースでは、もともとType 3の家計の状態から、転居、転職、失職、病気、離婚など、生活環境や家計環境が大きく変化し、上手く対応できずに、家計の現状もわからないまま、赤字に陥っています。あるいは、カードローンを利用しているうちに、多重債務に陥って、自転車操業のような状態に陥っている状態かもしれません。

そのため、緊急に対策が必要になります。具体的には、家計の現状を把握することが何よりも重要です。ところが、強い危機感や不安感から、冷静な判断ができない状態になっていたり、臭いものには蓋をするといわれるように、現実から目を背けたり、自暴自棄になってしまうこともあります。そんな時こそ、第三者の手助けを借りることが一番です。家計の現状を把握することが家計改善の第一歩です。
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■Type 2:パートナーとライフプランを共有し、家計管理の仕組みをつくる
家計簿をつけ、家計の状況がある程度わかっているけれども、赤字が解消できないという、心理的なストレスを抱え、将来に対する不安感がいっそう増します。家計状況がわかっているのに、赤字が解消されない原因は、2つ考えられます。1つ目は、夫婦間で家計管理に関する意識を共有していないことです。どちらか一方が、しっかり家計簿をつけているけれども、もう一方が、家計管理に非協力的で、その結果、赤字家計になっているというケースです。いきなり家計の赤字をつきつけられても、パートナーは、拒否反応を起こしてしまうので、まずは、パートナーとライフプランを共有し、その上で、家計管理について協力をお願いする、という手順を踏むとうまくいきます。

2つ目は、家計管理の正しい方法を知らないことが考えられます。貯蓄先取りで家計管理をしているのに貯まらない、家計簿をキチンとつけているのに貯まらないといったストレス状態にあります。家計簿は、家計のお金の流れを記録し、現状を把握するための有意義なツールですが、ただ、記録するだけで終わっているケースが多く見られます。記録するだけではなく、家計を見直し、さらには、貯まるためのお金の仕組みづくりが大切です。
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■Type 3:パートナーを巻き込んで、手軽な家計簿づけを開始
一見すると、黒字だから問題はなさそうに感じる人も多いのではないでしょうか。けれども、家計を把握し、管理した結果、黒字になったという訳ではないため、自分の黒字にしたという達成感がなく、なんだかモヤモヤ感だけが残ります。モヤモヤ感があると、イザというときに対処できないかもしれない、という漠然とした不安感が生じます。比較的収入の多い家庭や、共働きの夫婦に多いです。

家計を把握することができない原因は2つ考えられます。1つ目は、家計が黒字であるため、家計を把握する必要性を感じない、という意識的な要因です。2つ目は、家計簿をつけることが面倒で、なかなか実行に移せない、という要因です。手軽に時間をかけずに家計簿がつけられる方法があれば、「簡単に始められるし、やってみようか……」という気持ちにもなります。意識的な要因は、なかなか解決することはできませんが、パートナーが家計簿をつけるのに協力してくれない場合は、「私がつけるから……」といって、できるだけ手間のかからない方法で家計簿づけを始めてしまえば、パートナーも気になって、一緒に協力してくれるようになります。
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■Type 4:不安を見える化し、万が一の備えとしてライフプランを持つ
家計の把握もしっかり行って、家計を管理し、貯金もしているけれどもなんだか不安だ、という人も実際に多いです。「人生を通して、不安はない!」と言い切れる人の方が少数なのではないでしょうか。きちんとお金を貯めていても、「将来、病気になって働けなくなるかもしれない」、「年金が減って、老後の生活費が足りなくなるかもしれない」、「予想以上に子どもの教育費がかかるかもしれない」など、考え出したらキリがありません。

このような不安に対しては、ただ漠然と不安を受けとめるのではなく、不安となることを洗い出して、できるだけ対策を考えておくことで、いくらかは、不安を解消することができます。また、長期的なライフプランを立てておくと、万が一のことが起こった時に、対策を練るための重要なツール・情報源になり、安心感につながります。
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不安解消の3つのステップ

4つの家計タイプを不安の重症度・緊急度順に並べると、Type1、2、3、4の順になるでしょう。不安の解消する手順としては、Type1から、2、4に向かうルートとType3からType4に向かう2つのルートに分かれます。いずれのルートでも、「現状を把握して」、「家計管理を行う黒字を出す」、「ライフプランを立てることで、将来の見通しをつくる」、これが基本です。つまり、「現状把握」「家計管理」「ライフプラン立案」という3つのステップが不安解消の王道といえるでしょう。

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