後ろ姿に年齢が出るのはなぜ? 後ろ姿が丸くたるんでくる理由
後ろ姿の写真や鏡を見て、「えっ、思っていたよりオバサン……」と思ってしまうことはありませんか?
私たちは知らず知らずのうちに前のめりに生活をしています。本を読んだり、パソコンを使ったり、料理をしたり……。腕を後ろ側に向けて使うよりも、腕を前側にして使うことが多い日常の動作から、背中の筋肉は伸びた状態、胸の筋肉は縮まった状態で、弱くなってしまいます。
普段からストレッチなどをほとんどせず、背面に余分なお肉がつきやすい人は、上半身に連動して、脚全体の裏側も硬くなりがちです。それによってお尻の筋肉がうまく使えなくなり、背中や腰まわりに余分なお肉がついて、お尻がたるんでしまう原因になるのです。
女性は30歳を過ぎた辺りから、女性ホルモンの「エストロゲン」の減少と酵素のリポ蛋白リパーゼ(LPL)の影響で、脂肪が蓄積されやすくなります。もともと脂肪がつきやすいお腹から腰、お尻と太ももまわり以外の背中につきはじめると、ドッと歳を取ったようにみえるのです。
ではどんな方法で、丸くなった背中やたるんだ腰まわりを解消すればいいのでしょうか?
脂肪のない若々しい後ろ姿を手に入れるには
丸くなった背中やたるんだ腰まわりをすっきりさせて若々しい後ろ姿を手に入れるには、「脂肪が溜まりやすいゾーン」ができた原因から解消する必要があります。身体にはたくさんの筋肉がありますが、すべて連動しています。たとえば、立ったまま両腕を上にぐっと伸ばしてみてください。すると腕の筋肉だけではなく、お腹や背中や脚の筋肉が引き上げられるのがわかりますよね。
一見、関係がないと思える部位と部位が深く関連し合っているといえます。身体の筋肉は連動し合いながら、姿勢がスムーズになるように働いているのです。だから、筋肉の一部がアンバランスに硬くなったり緩んでしまったりしていると、そこがうまく機能しなくなり、脂肪ゾーンができるのです。筆者はこのうまく機能しなくなった筋肉のことを「こわばり筋」と呼んでいます。
こわばった筋肉をきちんと働かせるようにしてあげるためには、まず「伸ばす」(ストレッチ)を行うことが必要です。ストレッチの後は基礎代謝を上げたり、たるみのない綺麗なボディーライン作りに欠かせない筋肉(この筋肉を「ビューティー筋」と呼びます)に刺激を与えてあげることが重要なのです。
若々しい後ろ姿を手に入れる! 簡単2ステップエクササイズ
■ステップ1:こわばり筋エクササイズ(20秒静止)
足の下にタオルをしっかり巻いた物を置き、かかとだけ床につけた状態にします。
壁に手を置き、体重を後ろにかけるようにします。
胸を広げ、背中をまっすぐにし、膝を曲げないようにして、胸と太もも裏とふくらはぎをしっかりストレッチします。
■ステップ2:ビューティー筋エクササイズ(左右5回ずつ)
1. 胸の真下に両手を置き、お腹と脚の付け根、膝が90°になるようにして、お腹の芯に力を入れ、右手と左足を遠くに伸ばします。
身体が斜めにならないように、体勢を維持するよう意識しながら行います。これを繰り返します。
左手と右足も同じように行います。
鏡で改めて自分の後ろ姿をみて、「はっ!!」とされた方はぜひ挑戦してみてください。
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