進化する宅配ビジネス

takuhai

宅配の進化で上がる利便性

宅配ビジネスが進化している。衣食住にかかわるものだけではない。取り扱いジャンルは多岐に渡り、各企業が知恵を出して新たなサービスにチャレンジしはじめている。ざっと見るだけでも以下のようなものが挙げられるだろう。

・ ZOZOTOWNやテレビ通販における衣類販売
・ 出前の進化(「ごちクル」が美登利寿司、叙々苑、たん熊など名店の料理を提供)
・ スーパーの生鮮品、コンビニの宅配食
・ Oisixなど生鮮品のダイレクト販売
・ 温泉宅配
・ クリーニングのまとめ引取り
・ 訪問介護、訪問医療、訪問美容
・ 健康食品

また宅配物の内容だけでなく、売り方についても進化を見せている。たとえば、まぐろを届けて解体ショーをしてくれるサービス、魚を釣る様子をライブ中継で見せて、その魚をそのまま自宅に届けるサービスなど。単に商品を届けるのではなく、売り方の工夫も面白くなってきているのだ。では、こうした宅配の進化にはどのような背景があるのだろうか。

宅配ビジネス発展を支える2つの要因

宅配ビジネスを支える二つの要因がある。一つ目は、高齢化社会の本格化。二つ目はインターネットの普及だ。

まず、高齢化社会の本格化について。日本は世界でもっとも高齢化の進んだ国だ。そして、その傾向はますます加速する。高齢者にとって買い物はひと苦労だ。日常生活に必要なもの、食品など、重くてかさばるものを買いに行き、持ち帰ることは大変だ。この苦労を取り除くことがビジネスニーズとして出ている。その最たるものが宅配なのだが、他業種では取り扱い品目の拡大しているコンビニも挙げられる。重い買い物が厳しい高齢者が増えれば増えるほど、届けてくれる利便性の価値は上昇していく。

次に、インターネットの普及について。インターネットの普及は、家にいながら、簡単にモノを探し、注文できることを可能にした。またインターネット技術は年々発展しており、インターネットを使った注文はますます簡単になっている。それだけでなく、一度注文した履歴を元にし、買い替えタイミングで購入を促してくれたり、その人に合った商品をおススメしてくれるようにもなっている。特に最近ではスマホが本格普及してきたことによって、パソコンよりも簡単に注文できるようになってきた。

このように、高齢化社会の進展とインターネットの普及という2つの要因によって通販・宅配業界は拡大の一途にある。

宅配ビジネスの市場規模

次に宅配ビジネス(通販業界)の規模について簡単に説明したい。日本通信販売業界によれば、2013年までの10年間で通販業界(ネットスーパー、出前ビジネス含)は約3兆円から約6兆円へ約2倍の成長を見せた。これはすでに百貨店業界と同等規模に成長したことになる。

これに伴い、ヤマト運輸を筆頭とする宅配業界も進化している。配送地域を拡大し、配送できる商品ジャンルを拡大し、細かく着時間指定ができたり、支払い手段を増やしたりした。また昨年、さらなるスピードアップを図るためヤマトは羽田クロノゲートなど、最新の大型物流センターを設ける設備投資を行い、宅配需要のさらなる増加に備え始めている。