セクシュアルマイノリティ・同性愛/ゲイライフ

虹色の街 (4ページ目)

気づけば9月。みなさん、この夏は海やプールをマンキツされたでしょうか? ゲイシーンはまだまだ熱いですよ! さて、今月は、レインボー祭りのレポートや、ゴトウのひさしぶりの帰省のことなどを中心に、またコラム集をお届けします。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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「『水球ヤンキース』不評」のニュースに思う

東スポに、フジ土ドラ『水球ヤンキース』がイケメンの裸だらけなのに不評…という記事が載っていました。若手イケメン俳優たちが脱いで(競パン姿を披露して)いるにもかかわらず、また、スタート前にゲイ雑誌に告知記事まで載せてゲイにアピールしたにもかかわらず、ゲイに大不評、という趣旨です。

どう不評なのでしょうか? とある二丁目の関係者は「美形で細いジャニーズ系って、ノンケの世界と違ってゲイの間じゃあまりモテないから、肩身が狭いんです」と語っていたそうですが…さもありなん。ゴトウが以前編集をやっていた若細系ゲイ雑誌『バディ』ですら「好きな芸能人」ランキングにジャニ系はほぼ皆無。唯一トップ10に入ったのは村上信五さんだけだそうです(確かに村上さんはイモカワイイ。マツコさんと一緒に番組をやってるのも好感度大)

このように、総じてゲイの男性の好みは世間の認識と(あるいは女性と)大きく異なっています。世間では(TVのバラエティでタレントさんに罰ゲームを仕掛けたりするような)ものすごいマッチョや太めな男性、むさ苦しい風貌の方などは、ほとんど嘲笑の対象でしかありません。しかし、ゲイの世界ではそういう人たちこそがもてはやされるのです(傾向として。全員がそうというわけではありません)

10年くらい前にインパルスの堤下さんが『男写』という写真集を発表し、グラビアアイドルの写真集にも負けないくらい売れたそうですが(もちろんゴトウも買いました)、そのほとんどはゲイの方が購入していたのでは?と思います(これもある意味、ゲイマーケットの力を如実に示す例かもしれません)

そろそろ日本でも、体がデカい方、年配の方、毛深い方、髪の毛が薄い方、顔の濃い方…そういう人たちがもっと脚光を浴びて、ブルース・ウィリスとかラッセル・クロウとかコリン・ファレルみたいな(個人的趣味も入ってますが、ゲイの世界では鉄板です)男臭い雰囲気のスターが出てきたらいいなあ…と思います。

ニュースの話に戻ると、今回の件は、残念ながらマーケティングに失敗しちゃった…という典型的な例だと思います。ゲイ向けに何かやってくださるのはとてもありがたいのですが、(数兆円規模とも言われる)ゲイマーケットに打って出たいと考える企業の方たちは、リアルなゲイたちが何を望んでいるのかを十分にリサーチすることをおすすめします(ゲイ事情に精通したアドバイザーを雇ってみてはいかがでしょうか?)

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