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小池ミモザ『CLOUD/CROWD』インタビュー!(4ページ目)

世界で活躍する5名の日本人ダンサーにより結成されたジャポン・ダンス・プロジェクト。彼らがこの夏日本で新作『CLOUD/CROWD』を上演、世界トップレベルのステージをみせつけます! ここでは、メンバーのひとり、小池ミモザさんにインタビュー。プロジェクトの発足や創作法、今後の展開についてお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


『CLOUD/CROWD』のクリエイションにはいつから取りかかりましたか?

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(C) TOKIKO FURUTA

小池>去年の夏からなので、もう一年がかりになります。みんなそれぞれの仕事があるので、その合間に話し合っては、少しずつ積み重ねてきました。一度生まれたものを見返したり、全然違う方向に行ってまた戻ってきたり……、の繰り返し。今は公演に向け日本に集まって作業をしていますが、やっぱり実際にひととひとが向き合って出るものはまた違う。でもベースをつくるためにも、あの時間は必要だったと感じています。

 

担当は特に決まってないけれど、なんとなくみんな棲み分けができてる。例えば私は舞台装置や衣裳にも興味があるから、自然とそれを担当したり。もちろん振付にも意見は言うし、みんなもそう。多分去年の公演があったから、今回はそのバランスがより自然にいってる感じ。ただ5人いるからアイデアも沢山出てくるし、それだけに絞るのはやっぱり大変。でもそこが面白いところでもありますよね。

アイデアとしては、一部で11人全員の動きをみせて、二部はオリジナルメンバーがキャラクターをみせていく方向性。それでいて、一部と二部に繋がりがあるような……。これだけ踊れるひとたちが集まって、こういうこともできるんだって新しいものをみせられたらいいなと思う。みんな素晴らしいダンサーばかりだから、とりあえず動きを見たいじゃないですか。私も観客の立場だったら、踊れるひとたちの動き、彼らのキャリアからどんな動きが出るんだろうという部分に興味がある。とはいえ、それだけなら他にも素晴らしいダンサーがいるバレエ団はあるし、ジャポン・ダンス・プロジェクトではまたちょっと違う色をみせられたらと考えています。

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(C) TOKIKO FURUTA


 

作品のテイストとしては全くの抽象? 
ストーリーラインなどはあるのでしょうか?

小池>私たちの中には一応ラインがあって、行く方向性がわかってはいるけれど、観るひとそれぞれ受け取るものは違うというのが理想形。ロミオ&ジュリエットやシンデレラのように明確な物語がある訳ではないけれど、ひとそれぞれ何かしら感じてもらえれば、必ずしも明確にみえてなくてもいいと思う。観るひとそれぞれの生きてきた過程だったり、その日あったことだったり、いろいろなものを経て感じられるものがあると思う。

ただ、何も感じ取ってもらえないと残念。もちろん、作り手側の想いと観客とでは違うものを感じることもあると思う。こんなエネルギーを感じた、あんなことを感じた、とそのひとにより言うこともさまざま。でもそれでいい、感じるものはあるけど、それはひとそれぞれ違っていていいと思うんです。

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(C) TOKIKO FURUTA




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