マルチハビテーションとは

マルチハビテーション

将来、家族のカタチや住まい方のカタチは、もっと多種多様化していくことでしょう

従来のマルチハビテーションは都会と田舎、日本と海外など複数の住居を行き来し、変化に富んだ質の高い暮らしをすることが目的でした。

主に時間と経済的余裕のあるシニアが実践してきましたが、インターネットなど通信技術の発達により仕事を持つ30、40代も積極的にマルチハビテーションを楽しむようになってきました。好きなところ住んで仕事をするノマドライフもこの一環といえるかもしれません。

ただし、ここで紹介するのは、こうした移動距離がダイナミックなものではなく、もっぱら、徒歩数分から電車でせいぜい2、30分程度の身近な距離を移動する若年・中年単身者の新しいマルチハビテーションのかたちなのです。


シェアハウスと行き来する

1つめは、実家+シェアハウスのマルチハビテーションです。

親元から独立したいけれど、ワンルームといえども月々8万円の家賃の支払いは無理。さて、どうしよう?と考える若年単身者で、実家の近くにシェアハウスを借りる人は案外多いのです。

シェアハウスであれば4万円程度でひとり暮らしが満喫できます。興味関心や生活スタイルが似た同年代の他人と交流しながら暮らしたほうが楽しいし、実家にいるより、自由で開放的な暮らしができるからです。

とはいえ、完全に独立するわけではなく、生活習慣の異なるシェアメイトとの人間関係が、時々煩わしくなったときの避難場所として実家もキープしておく、というマルチハビテーションです。

若年型のシェアハウスは20~30代が9割。そのうち7~8割は女性。居住期間は1~2年弱といわれています。9割が東京都内だそうです。無理なく、ゆるく一人暮らしを始めるなら、実家+シェアハウスという住み方はひとつの選択肢ではないでしょうか。


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