和菓子/きんつば・どら焼・カステラ等

「きんつば」だけではない浅草「徳太樓」(2ページ目)

「きんつば」の名店として知られる浅草の「徳太樓」。名物のきんつばもさることながら、夏場の水羊羹や葛ざくらも見逃せません。いずれも丁寧に炊かれた自家製餡が主役。実直で静かな美しさをたたえます。

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

自家製餡はおいしい

水羊羹

「水羊羹」1個170円(税込)


同店では手間暇のかかる漉し餡も自家製。今の時期は「水羊羹」や「葛ざくら」で堪能したいものです。漉し餡を贅沢に使った「水羊羹」は、餡が豊かに香り、清涼感の中にも力強さが感じられます。

葛ざくら

「葛ざくら」1個180円(税込)


葛の透明感とぷるりとしたのど越しが涼やかな「葛ざくら」。こし餡はとろりと滑らかです。本葛を使っているため、冷やしすぎると白濁し、固くなってしまうのでご注意を。

どちらもシンプルなお菓子だけに、餡が味の要。質の良い北海道産の小豆を丁寧に炊いて漉して晒し、煉り上げた餡そのものの誠実な味わいです。

浅草観音裏に美味いものあり

お赤飯

「お赤飯」(1パック430円(税込))も売り切れ必至。ふっくらとした餅米とだるまささげ


「徳太樓」があるのは観光客で賑わう雷門や浅草寺を抜け、言問通りを渡って北方面に進んだ浅草観音裏と呼ばれるエリア。花柳界があり独特の趣のある地域ですが、浅草駅からはやや距離があるため観光で訪れる人の姿はまばらです。

「ここまで足を運んで頂くには良いものを作らないと」とのことですが、実に界隈は、美味しいものの集う場所。「徳太樓」を訪れるとつい欲張って、周囲をグルグルと巡ってしまいます。


■「徳太樓」(オンラインショップあり)
所在地:東京都台東区浅草3-36-2
東京メトロ銀座線・都営浅草線「浅草」駅より徒歩約15分
つくばエクスプレス「浅草」駅より徒歩約10分

電話: 03-3874-4073
営業時間:10:00~18:00(平日)10:00~17:00(土・祝)
定休日:日
(※季節の行事により変更あり)
地図:徳太樓



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