茗荷谷「cafe竹早72」

東京・茗荷谷に開いた「cafe竹早72」。同地の名店ゆずりの味が、モダンで心地よい空間でのんびりといただけます。

「cafe竹早72」オープン!

cafe竹早72

「cafe竹早72」。店名に込められた季節感を大切に。

2014年5月、茗荷谷の住宅地にオープンした「cafe竹早72」。和菓子の名店として知られる「一幸庵」の長女、小松美幸さんが1人で営む席数10の小さな和のカフェです。

店名の「竹早」は同地の旧番地名に、「72」は、太陰太陽暦で季節を示すために用いた「二十四節気(にじゅうしせっき)」の各節気をそれぞれ3つに分けた「七十二候(しちじゅうにこう)」に因みます。
カウンター

1人でも楽しめるカウンター席


同店の甘味に用いる餡は、全て一幸庵製。メニューに合わせて煉りなおすなどして仕上げています。
「白玉ぜんざい」・「おしるこ」・「葛切り」・「季節の菓子(一幸庵製)と煎茶/抹茶」など、定番の甘味が並ぶ中、洋の素材を使ったものや横文字のメニューも見えるのは一幸庵ゆずり。

実家で暮らしていた頃は、早朝、階下で父親がわらび餅を力強く煉る音で目を覚ましたという美幸さん。見事な手さばきで伝統的な生菓子を仕上げる一方で、洋の素材を巧みに取り入れた独自の和菓子を発表したりと、和菓子の可能性に挑戦し続ける父親を間近に見てきた日々が、カフェ作りに生かされています。

「最中deショコラ」と「ANNパン」

最中deショコラ

「最中deショコラ」と「抹茶」(1,000円(税込))。中に挟む小倉羹は、11月中~下旬頃まで栗入り。


看板商品はと問うと、「最中deショコラ」が育ってほしいとのこと。
一幸庵で人気の「あざぶ最中」に使う加賀の最中種に、小倉羹(おぐらかん)とガナッシュが別添えで供されます。「挟んだらすぐに召し上がってください」とのことなので、自分のタイミングで最中種に挟み、すぐに口へ運びました。
軽やかでサクサクとした最中種の香ばしさに続き、小豆の香りとコックリとした旨み、カカオの苦みと深みのある香りが重なり幸せな気持ちに。

カカオ含有量の高いヴァローナ社のチョコレートにバターと生クリームを合わせて作る自家製のガナッシュは、口溶けが良くほろ苦く、酸味は穏やか。最中種と小倉羹の香りを引き立て、味わいに深みと広がりを添えています。
ANNパン

「ANNパン」800円(税込)


2種類の餡が楽しめる「ANNパン」。トーストしてカルピスバターを塗った、東京・春日の「アトリエ・ド・マヌビッシュ」のパン・ド・ミに粒餡と漉し餡が添えられたものです。しっとりと滑らかな藤色の漉し餡をのせたトーストは優しい味わいに、香り豊かな粒餡を合わせると力強い味わいに。それぞれの餡の個性がよく分かる楽しい食べ方です。

「赤飯と味噌汁」「あんみつ」

赤飯と味噌汁

「赤飯と味噌汁」1,000円(税込)


軽食をとりたいときに嬉しい「赤飯と味噌汁」。温かくして出されるお赤飯は艶々としてふっくらもっちり。「栗のおこわ」など季節のおこわが登場することもあるのでお見逃しなく。
あんみつ

「あんみつ」(漉し餡、または粒餡)800円(税込)


セルクルで形を整えた寒天に餡を重ねた「あんみつ」。季節の果物やえんどう豆を配して、黒蜜をかけるという伝統的なスタイルながら、見せ方でこうも印象が変わるのかと楽しくなります。

伝えたいのは季節感と餡のおいしさ

栗ぜんざい

「栗ぜんざい」1,000円(税込)。11月中~下旬頃まで。


餡のおいしさを伝えることを第一目的に、「地域の方にほっとして頂けるお店になりたい」と願う美幸さんが大事にするのは季節感。メニュー構成や店内のしつらえ、器に添える葉や花などにも細かく心を配ります。
営業時間が短いのはお子さんがまだ幼いため。自分のペースで焦らず無理なく。真剣に取り組みつつも気負うことのない美幸さんの柔らかな雰囲気が、店を明るく心地よく包みます。

cafe竹早72
所在地:東京都文京区小石川5-14-2 1階
東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅より徒歩約8分

電話: 080-2247-4567
営業時間:10:00~16:00(L.O.15:30)
定休日:日・月・祝(但し土曜日は月2回のみ営業)
地図:Yahoo!地図情報



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