動詞で覚えるフランス語"venir"
しっかり覚えたいフランス語venirの活用
動詞活用は語幹に注意!
動詞venirは不規則動詞ですが、語尾の活用に注目すると -s, -s, -t, -ons, -ez, -entと単数人称の活用語尾が「-s,-s, -t」となる規則的な活用パターンであるといえます。一方で、語幹の方は je viens (ジュ ヴィアン ), tu viens(チュ ヴィアン ), il vient (イル ヴィアン), elle vient(エル ヴィアン), nous venons(ヌヴノン), vous venez(ヴ ヴネ ), ils viennent(イル ヴィエンヌ), elles viennent(エル ヴィエンヌ)と、nous、vousとそれ以外の主語人称代名詞の場合とでパターンが変わっていることをまずはチェックしておきましょう。特に、三人称複数形のviennent(ヴィエンヌ)は、正しく読めない人も多いので怪しい方はしっかり覚えてくださいね。
「近接未来」とセットで覚えたい「近接過去」
aller+不定詞の形は、「近接未来」という用法で「~しようとしている」という意味をもっています。対してvenir+de+不定詞の形は「近接過去」と呼ばれ「~したところ」という意味になります。つまり、Il vient de partir. (イル ヴィアン ドゥ パルティール)は、「彼は出発したところです」と近い過去のこととして訳します。この「近接未来」や「近接過去」は検定試験でも頻出箇所ですのでセットで覚えておきたいものです。ちなみに動詞venirの後ろに前置詞deがなく、venir+不定詞の場合は、「~しに来る」という意味になります。ちょっとした違いですが、意味は大きく違いますので気をつけましょう。
venirと間違いやすい前置詞との関係をチェックしておきましょう。
「~から来る」という意味で使用する場合は前置詞に注意
動詞allerを使って「~に行く」とフランス語で言いたい場合の前置詞の変化については、記事『「行く」はフランス語で何と言う?動詞で覚えるフランス語』で確認しましたが、動詞venirと前置詞de(ドゥ)を用いて「~から来る(~出身である)」という表現の場合にも前置詞に注意が必要です。以下にルールをまとめておきます。Je viens de Paris. 【都市名】(ジュ ヴィアン ドゥ パリ/私はパリ出身です。)
Je viens du Japon. 【男性名詞の国】( デュ ジャポン/日本出身です。)
Je viens de France. 【女性名詞の国】( ドゥ フランス/フランス出身です。)
Je viens des États-Unis. 【複数名詞の国】(デ ゼタジュニ/アメリカ出身です。)
Je viens d'Italie. 【母音で始まる国】(ディタリ/イタリア出身です。)
理屈から言えば前置詞deの後に男性名詞の国である「日本」や複数名詞の国である「アメリカ」を持って来る場合には、定冠詞を伴ってde+le Japon、de+les Etats-Unisのようになるはずですが、de+le→du、de+les→desのように、冠詞の縮約がおこります。また、deの後ろに女性名詞の国や、母音で始まる国が来る場合には、冠詞そのものが落ちます。このルールは忘れている人、あるいはそもそも知らないという方も多い箇所です。怪しい方はしっかり確認しておきましょう。
allerとvenirはセットで覚えると便利です。ぜひ、記事『「行く」はフランス語で何と言う?動詞で覚えるフランス語』と併せてお勉強してみてくださいね!
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