住宅ローンの借り換え・返済/住宅ローンの見直しポイントはこれだ!

住宅ローンの具体的な見直し方法~4つの目的別~

住宅ローンの見直し方法と言えば、「繰上返済」と「借換え」が代表的なもの。それぞれの方法はどのような場合に利用すれば良いのでしょうか?また、その他の方法でも見直しはできるのでしょうか?住宅ローンの返済で改善したい4つの目的別に、その具体的な方法を考えてみましょう。

高田 晶子

執筆者:高田 晶子

住宅ローンガイド

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住宅ローンは、さまざまな事情により見直しが必要になることもあります。「毎回の返済額を下げたい」、「ボーナス返済が大変」、「総返済額を抑えたい」、「将来の返済額アップを避けたい」という4つの目的別に、具体的な見直し方法を見ていきましょう。

現在の毎回の返済額を下げたい

住宅ローンは借りっぱなしではなく、借入後も折に触れて見直しを

住宅ローンは借りっぱなしではなく、借入後も折に触れて見直しを

借入れ当初よりも収入減で返済が苦しくなった、子どもの教育費が思った以上に必要になった、などで現在の毎回返済額を下げたいという要望も増えてきています。毎回の返済額を下げるには、次の方法が考えられます。

・金利の低いものへ借換えする
今の住宅ローンより金利が低いものに変えることにより、毎回の返済額を少なくすることが可能です。ただし、固定金利から変動金利に変えるなど、金利変動リスクが高くなるものへの変更は、将来金利が上昇すれば、逆に毎回返済額が増えたり、総返済額も多くなってしまう可能性があることを肝に銘じておきましょう。

・返済期間を延ばす
原則、現在の住宅ローンの返済期間を延長することはできません。ただし、どうしても返済が苦しいようならば、早めに金融機関に相談することが大切です。金融機関も支払いがストップしてしまうよりも、少しでも返済してくれた方が良いと判断した場合には、相談に応じてくれます。また、フラット35や一部金融機関では、期間を延ばして借換えを行うことも可能です。借換えが可能ならば、このような方法を検討しても良いでしょう。

・返済額軽減型で繰上返済
繰上返済には2つの方法がありますが、返済期間を変えずに返済額を減らす「返済額軽減型」で繰上返済することにより、毎回の返済額を下げることも可能です。ただし、今の家計が厳しいのなら、貯蓄を減らす繰上返済は適当な方法とは言えません。手元資金と家計収支をよく検討した上で行いましょう。

なお、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)のローン、フラット35では、支払いが大変になった場合には、一定の要件を満たしていれば、毎回の返済額を軽減したり、一定期間利息額のみの支払いも可能です。

ボーナス時の返済が大変

ボーナスの支給額が減り、ボーナス時の支払いができなくなるケースも増えてきています。できれば、月々の家計支出を見直し、貯蓄額を増やし、ボーナス返済へ回すような計画を立てるのが一番良い解決策です。

・返済方法の変更をする
月々に分散して支払えるのであれば、住宅金融支援機構の融資や、フラット35は返済方法の変更手続きをすることで可能です。しかし、民間金融機関の場合には、当初の設定を変えられないこともあり、個別に相談が必要です。

・借換えをする
当初の設定を変えられないのであれば、借換えし毎月返済だけにするという方法が考えられます。

なお、毎月もギリギリ、ボーナス時の返済を少なくしたいというケースでは、上記の「毎回の返済額を下げたい」と同様の方法を取ることになります。

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